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<ロバスト設計と品質工学>
# 2685 # 2002年1月27日 # ハッピー #
> 構造解析ソフトを利用して強度や振動問題における最適化形状を導き,
> 次に凝固や湯流れといった鋳造解析を行い最終的な最適化形状を導く
> わけですが,
byたっくさん
鋳造解析までやって振り出しに戻るのは大変ですね。
前、タグチメソッドの実施例の中で鋳造性の検討例がありました。
タグチメソッドでは、「実機試験」でなく「要素試験」を重視するので、
鋳造解析(実験だったかな?)も、実際の構造ではなく実機の特徴を表
した試験体を用いてました。
これを使って、ロバストな鋳造性を有する基本的な設計パラメータの範囲
を求めます。
つまり、この範囲の寸法、形状であれば多少変動しても鋳造性はOKという
知見を得ておいて、それを実機の設計に置いて用いるわけです。
こうやると、実機の設計を変えるたびに鋳造テストを行う必要がない。
この知見を最適設計ソフトに「鋳造性に関する寸法制約条件」として
盛り込めば、うまくいけば、鋳造解析はやらなくても済むかも...
甘いかな。
タグチメソッドも駆け出しなのでいい加減なことを書いているかも知れません。
# 2689 # 2002年1月27日 # burning #
burningです。
>前、タグチメソッドの実施例の中で鋳造性の検討例がありました。
> By ハッピーさん
鋳造などでは、「保形性」という品質工学上の重要な考え方が
出てきます。
例えば、「理想的な(目的とする)形状」の各点の座標を入力
として、「実際にできた形状」の各点の座標を出力とします。
実際には3次元測定器などで測定します。解析では最終的な
形状での座標値ですね。
入力を横軸、出力を縦軸として、グラフを書くことができます。
このグラフがなるべく「直線」に近く、つまりバラツキが少なく
なる条件が「ロバスト」な条件なわけです。
そして、はじめにこのようなバラつかない条件を出しておき、
最後にグラフの傾きが「1」になるように調整すればよいわけ
です。
直交実験を解析で実行する場合、各因子の値を変更するのが
大変です。このような場合に、iSIGHT のようなツールを使っ
てジョブを制御させると楽です。
# 2696 # 2002年1月29日 # burning #
すみません、前の書き込みで訂正個所がありました。
>鋳造などでは、「保形性」という品質工学上の重要な考え方が
>出てきます。
「保形性」ではなく、「転写性」でした。 すみません。
例えば、型の形状をどのくらい正確に再現できるか。。。
というような考え方です。
「保形性」の方は、構造物の剛性を評価する際に使う
ことが多いかもしれません。
荷重が変化しようが、熱がかかろうが、なるべく変形
しないというような考え方です。
(編集担当:burning 2002/03/31)
<最適設計の次は加工ロバスト設計?>
#2001年3月19日#ハッピー#
構造物では、はめ合い部を始めとする近接面の公差が重要ですね。
公差が厳しすぎると加工コストが跳ね上がるし、品質管理も大変。と言って
公差を緩めると、接触に伴う非線形性が生じてしまい予測しない挙動が起こって
しまう。接触厳禁の部位では十分なクリアランスを確保した上で適正な公差を
与えないとダメ。
一定の性能・品質を確保した上で、加工のばらつきに対してロバストな設計、
つまり緩い公差でも目標を満足できる設計を行う上でCAEによる感度解析は
有効だと思うのですが、どうやって攻めるかの方法論ってあるのでしょうか
最近、いくつかの公差解析ツールを調べ始めているのですが、設計の観点に
立った物はあるのかないのか。タグチさんの門を叩けばよいのですかね?
#2001年3月22日#モLD#
>最近、いくつかの公差解析ツールを調べ始めているのですが、
>設計の観点に 立った物はあるのかないのか。タグチさんの門を叩けばよいのですかね?
by ハッピーさん
各社ベンダーさんカタログいろいろ届きますが、
以前話題になった、田口メソッドは確実にはいってますね。
関西品質工学研究会などもあるとも聞きましたが
ハッピーさんにとって、そちらの門がかなり近いのでは
#2001年3月23日#よし☆彡#
田口メソッドをやろうとする物は、感度解析では無理な
非線形性のある物でしょうから。計算時間が掛かる解析
という事になりますよね。
田口メソッドって、標準の直交表に従って計算すると
計算回数は18x2(誤差因子)ぐらい計算しなくてはなりません。
36回も計算するなら、もっといい方法があるような感じが
するのですが、、、、
そんな事言ってる人は田口メソッドの使い方を理解してない
って事なんですかね~。
#2001年3月24日#ハッピー#
>田口メソッドって、標準の直交表に従って計算すると
>計算回数は18x2(誤差因子)ぐらい計算しなくてはなりません。
byよし☆彡さん
クリアランスを変えた3次元接触問題を36回。PCクラスターが必要かも知れません。
モLDさんに教えていただいた「関西品質工学研究会」には、年に4回もタグチ先生が
講師として来られるそうですから覗いてみるべきだろうか...
http://www.kt.rim.or.jp/~qes/group/intro.htm
(編集担当:burning 2001/12/20)