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CAE技術者の育成について論じたものです |
<CAE・有限要素法を習得したい。3>
# No.5094 # 2003年4月13日 # 季代士 #
現在、私は3次元CADオペレーター関係で、
自動車メーカに出向と言う形で仕事をしています。
次には、ステップアップしてCAEをしていきたいのですが、
何から、勉強をすればいいのか、まったくわかりません
よいアドバイスをいたただければ何よりです。
よろしくお願いいたします。
# No.5095 # 2003年4月14日 # ハッピー #
> 次には、ステップアップしてCAEをしていきたいのですが、
> 何から、勉強をすればいいのか、まったくわかりません
by 季代士さん
技術的なバックグラウンドが分かりませんので、答えにくいのですが
先ず設計というものを理解する必要があるでしょうね。
先日、たまたま書店で見つけて買った
「CAD/CAEで学ぶ実践機械設計」創造的設計研究会編/工業調査会出版(2002.3) 4100円
は、4種の設計(ワイパーのリンク機構解析、油圧ショベルの応力解析、ハードディスクの
動的解析、エンジン動弁系のシミュレーション)を題材として、設計の流れの中で代表的な
CAE技術がどう生かされるかを理解できると思います。
これを読んで見て自分に足らないところから勉強するというのも良いかも。
設計の流れを見ずにCAEソフトだけ勉強しても意味無いですから。
# No.5096 # 2003年4月14日 # はんにゃ #
> 現在、私は3次元CADオペレーター関係で、
> 自動車メーカに出向と言う形で仕事をしています。
> 次には、ステップアップしてCAEをしていきたいのですが、
> 何から、勉強をすればいいのか、まったくわかりません
> よいアドバイスをいたただければ何よりです。
> よろしくお願いいたします。
by 季代士さん
この回答で一番ベストなのは、以前にdanさんとrex_scさんが回答した
ように、会社に配置転換の希望を出して、CAEの仕事に変えてもらうことだと思い
ます。季代士さんは今後、CADからCAEの仕事にシフトしていきたいとのことです
ので、実務から入られるほうが良いと思います。私はCAEを始めて5年ですが、CAEは
本や講座でなんとかなる世界ではないと思います。講座では一般的な使い方しか
教えてくれないし、講座だけでは実務には通用しません。
講座は1~2日の講座で、数万円~数十万円です。これを会社を休んで自己負担する
ことになってしまいます。
季代士さんはCADでどのような仕事をされているかわかりませんが、私が知っている
CADオペの人ですと、トレーサー(設計の人のポンチ絵をCADにする)です。
この場合だと、設計の知識もなく、ただCADで図を描いているだけになります。
ここからのスタートですと、材料力学をはじめ各種工学知識が必要になってくる
と思います。これらがわからないとただ計算しただけになってしまいます。
すなわち、電卓で計算して答えが出ても、その答えが合っているか、間違っているか
判断できなということです。また、電卓の機種がカシオでもシャープでも使いこなせ
ます。(極端な例でしたが、私は関数電卓で三角関数や逆三角関数の計算を行うとき
には検算をしないと答えが信じられません)
まずは会社に配置転換の希望を出し、それからだと思います。
とりあえず、現状の仕事とCAEに関係のある材料力学から勉強
をはじめられたら良いかと思います。そして、次に振動や熱
etcの勉強をしていったらどうでしょうか?
こうした知識があることを希望の際にアピールされたらどうでしょうか?
何も準備せずに配置転換を御願いするよりも効果があると思うのですが。
# No.5097 # 2003年4月14日 # ふじた #
> 次には、ステップアップしてCAEをしていきたいのですが、
> 何から、勉強をすればいいのか、まったくわかりません
by 季代士さん
ほんとにゼロからでしたら、少々、いやかなり出費はかさみますが、
下記リンク先の「e-CAE」なんかはお勧めです。
(設計の中のCAE(FEM)の全体像を確実に理解できるはずです。)
http://www.mscsoftware.co.jp/ecom/ecae/index.htm
あとはやっぱり「ピンクの本(「有限要素法のノウハウ」/ 森北出版)」
でしょうか。
現象の模擬(モデル化)を含むFEMの基礎がかなり親切に書かれてますし、
次のステップとして何を勉強するべきかも見えてくると思います。
皆さん言われるように、解析の目的、種類によって必要なバックグラウンドも
おのずと増えてきますので、難しく感じられるかもわかりませんが、
「構造解析」に限定すれば、簡単な材力の知識があれば
とっかかりは掴めると思います。
ご参考まで。
# No.5099 # 2003年4月14日 # ピピ #
> 現在、私は3次元CADオペレーター関係で、
> 自動車メーカに出向と言う形で仕事をしています。
> 次には、ステップアップしてCAEをしていきたいのですが、
> 何から、勉強をすればいいのか、まったくわかりません
by 季代士さん
皆さんから良い情報が集まっていますが、少し付け加えさせてください。
CAEを「ものづくり」の過程で有効活用するために大切になるのは、
扱っているものを少しでも良くしたいという気持ちだと思います。
CADのオペレータでも、設計者でも、解析者でも、役割は関係無いです。
ものを良くしたいという気持ちがあれば、疑問を感じたり、納得がいかない
部分が必ず出てくるはずです。
そういう部分を理解するための勉強から始めれば、自ずとモティベーションも
高まるというものです。
しかし、仕事も関係無い状態で、独学ではかなりきついことは事実ですね。
CAEに必要な勉強ってのは、後から振り返るとだんだん徐々に繋がっている
ことが分かるんですが、やってる最中はなかなか分からなかったりもします。
#少なくとも私の場合ですが...
まずは適当なベンダーさんの無料講習会でも受けられたら如何でしょうか?
CAEってどんなツールなのかを知ることも必要でしょうから。
# No.5134 # 2003年4月20日 # 季代士 #
たくさんの方からのアドバイスをいただきありがとうございました。
参考にさせていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます
(編集担当:burning 2003/11/24)
<CAE・有限要素法を習得したい。2>
# No.5057 # 2003年4月6日 # 季代士 #
始めまして、私は、現在出向して、統合CADを使用して仕事をしています。
人材派遣会社の人間ですので、将来のためにもCAEを取得したいのですが、
CAEに必要な物、たとえば、材料力学もそうだと思うのですが、その他にどん
なものを、勉強したらよいのでしょうか、
また、CAEの操作の仕方や学科を教えてくれる。スクールゃ講習などあるの
でしょうか、このようなことを教えていただけませんでしょうか。お願いします。
ちなみに、私は愛知県内に在住しています。
# No.5058 # 2003年4月7日 # dan #
> 始めまして、私は、現在出向して、統合CADを使用して仕事をしています。
> 人材派遣会社の人間ですので、将来のためにもCAEを取得したいのですが、
> CAEに必要な物、たとえば、材料力学もそうだと思うのですが、その他にどん
> なものを、勉強したらよいのでしょうか、
> また、CAEの操作の仕方や学科を教えてくれる。スクールゃ講習などあるの
> でしょうか、このようなことを教えていただけませんでしょうか。お願いします。
> ちなみに、私は愛知県内に在住しています。
まずはお勤めの会社に希望を出してみてはどうでしょう。
統合CADの未来を考えれば、会社のほうでもいろいろと
考えているのではないでしょうか。
# No.5063 # 2003年4月10日 # rex_sc #
> 始めまして、私は、現在出向して、統合CADを使用して仕事をしています。
> 人材派遣会社の人間ですので、将来のためにもCAEを取得したいのですが、
> CAEに必要な物、たとえば、材料力学もそうだと思うのですが、その他にどん
> なものを、勉強したらよいのでしょうか、
> また、CAEの操作の仕方や学科を教えてくれる。スクールゃ講習などあるの
> でしょうか、このようなことを教えていただけませんでしょうか。お願いします。
> ちなみに、私は愛知県内に在住しています。
>
rex_scです。
愛知県であれば自動車関連メーカーが多数ありますから、CAEの需要は大きい
と思います。
CAD技術はCAEにおいても重要ですから、CAEをやっている会社に派遣してもら
えるようにお願いしてはどうでしょうか?
(編集担当:burning 2003/11/24)
<FEMによる接触解析について>
# No.5013 # 2003年3月23日 # eggplant #
初めて書き込みいたします
最近FEMの勉強を始めました初心者です
Pro/Mechanicaを使用していまして、
接触解析を行う機会があり
もっともらしい(?)結果が出てくるのですが
ウラで何が行われているのかが良く分かりません
最近では 接触解析についても
この掲示版に載るようになり
参考にしようと思っているのですが 知識が足りず
皆様方の書き込みの内容が理解できない状況です
そこで FEMによる接触解析の基礎を学びたいのですが
どなたか良書をご存知でしたら
教えて頂きたいのですが
宜しくお願い致します
# No.5014 # 2003年3月24日 # ハッピー #
> そこで FEMによる接触解析の基礎を学びたいのですが
> どなたか良書をご存知でしたら
by eggplantさん
接触問題を広く扱った参考書というのは、あまり見ないような気がします。
・Penalty法
・Lagrange未定常数法
・自由度消去(接触面上に拘束)
あたりが一般的かと思いますが...
塑性加工の論文当たりで検索すると引っかかりそうかなぁ
(親切なマニュアルの理論編には参考文献が記載されていますね)
#Mechanicaの接触に関しては、掲示板で、ウン年前に話題に上がりましたね。
# No.5015 # 2003年3月24日 # たかし #
> 最近では 接触解析についても
> この掲示版に載るようになり
> 参考にしようと思っているのですが 知識が足りず
> 皆様方の書き込みの内容が理解できない状況です
>
> そこで FEMによる接触解析の基礎を学びたいのですが
> どなたか良書をご存知でしたら
> 教えて頂きたいのですが
>
> 宜しくお願い致します
by eggplant さん
私のおすすめは
FINITE ELEMENT PROCEDURES FOR CONTACT-IMPACT PROBLEMS
,ZHI-HUA ZHONG,1993,OXFORD UNIVERSITY PRESS
です。
結構、有名な文献なので、どうでしょう?
# No.5018 # 2003年3月24日# ハッピー #
> 私のおすすめは
> FINITE ELEMENT PROCEDURES FOR CONTACT-IMPACT PROBLEMS
> ,ZHI-HUA ZHONG,1993,OXFORD UNIVERSITY PRESS
> です。
by たかしさん
接触問題の代表的な参考文献として名前だけ見たことがあります。
よろしければ、サマリを簡単に紹介願えませんでしょうか
一般的な立場から、接触の種々のアルゴリズムの概説や比較がされているのでしょうか?
宜しくお願い致します。
# No.5019 # 2003年3月24日 # たかし #
> 接触問題の代表的な参考文献として名前だけ見たことがあります。
> よろしければ、サマリを簡単に紹介願えませんでしょうか
> 一般的な立場から、接触の種々のアルゴリズムの概説や比較がされているのでしょうか?
> 宜しくお願い致します。
by ハッピーさん
ここでメインになるのはLagrange multiplier methodです。その比較対照として
ペナルティ法についても記述されています。また、前振りとしてペナルティ法の
ほかに
augmented Lagrangian metod(Fortin and Glowinski)
perturbed Lagrangian metod(Simo et al. ,Kikuchi and Oden)なんかも引き合い
に出されています。
一般的な摩擦モデルやコンタクトサーチもあり、比較的、広い範囲を扱っています。
理論もさる事ながら私が特に気に入っているのは解析事例が豊富にあるという点
です。今、私はペナルティ法を使っていましてLagrange multiplier methodの適用が
可能かどうか検討している段階で詳しい事はお教えできませんがこの様な内容で
よろしければ、御参考にしてください。
# No.5020 # 2003年3月25日 # ハッピー #
> ここでメインになるのはLagrange multiplier methodです。
> その比較対照としてペナルティ法についても記述されています。
by たかしさん
有り難うございました。
何とか手に入れたい本ですね。ソフトを自作できるだけの情報がありそう。
因みに、たかしさんは、どのような分野で接触byPenalty法接触を使っておられる
のでしょうか? 宜しければご紹介頂けませんか?
# No.5024 # 2003年3月25日 # たかし #
> 因みに、たかしさんは、どのような分野で接触byPenalty法接触を使っておられる
> のでしょうか? 宜しければご紹介頂けませんか?
byハッピーさん
私は板成形、鍛造等の解析でPenalty法による接触解析を行っています。
Penalty法ってのは扱い易いけど、精度は?と何か釈然としないジレンマ
に頭を痛めています。精度をあげるためにpenalty数を上げると計算が不
安定になりますし。そこで今いろいろとこれらを解決してくれるような手法
を検討しているんです。本当に頭がいたい。
# No.5025 # 2003年3月25日 # ハッピー #
> 精度をあげるためにpenalty数を上げると計算が不安定になりますし。
> そこで今いろいろとこれらを解決してくれるような手法を検討している
> んです。本当に頭がいたい。
by たかしさん
接触の場合のPenalty数はダミーのバネ定数ですから、無限大にしたいところ
ですね
シェルが上型と下型に挟まった状態だと、シェルには板厚方向の剛性がないから
無限大剛性の型同士がシェルを板挟みにして押し合う格好になっちゃうのかな?
そんな所のPenalty数はかなり高くしても良いのでしょうか。
Penalty数を一定値でなく、場所により、状態(局部剛性)により、不安定にならない
ギリギリの高い値にAdaptiveに変化させるような手法があるのかな。
# No.5029 # 2003年3月26日 # Tuto #
接触にはほとんど詳しくないのですが、近々行わなければならないかも
しれないので、つい反応してしまいました。無知な質問ですがお許し下さい。
> 接触の場合のPenalty数はダミーのバネ定数ですから~
バネ定数と言うことは、相手に接触した際の反力(反発力?)
と考えて良いのでしょうか?
例えば、相手が鉄だった場合は20000(N/mm2) ←ヤング率
でもそれが無限大にしたいとなると、ちょっとの接触でも無限の反発力?
# No.5031 # 2003年3月26日 # たかし #
> 接触の場合のPenalty数はダミーのバネ定数ですから、無限大にしたいところ
> ですね
> シェルが上型と下型に挟まった状態だと、シェルには板厚方向の剛性がないから
> 無限大剛性の型同士がシェルを板挟みにして押し合う格好になっちゃうのかな?
> そんな所のPenalty数はかなり高くしても良いのでしょうか。
> Penalty数を一定値でなく、場所により、状態(局部剛性)により、不安定にならない
> ギリギリの高い値にAdaptiveに変化させるような手法があるのかな。
byハッピーさん
うちのシステムは体積弾性係数Kに比例する形なのでシェルの板厚方向の剛性
がないとかいう事は影響ないです。
また、Adaptiveに変化させるってのは面白そうですね。でも、また悩みが増えそう
で怖いです。
# No.5032 # 2003年3月26日 # ハッピー #
> バネ定数と言うことは、相手に接触した際の反力(反発力?)
> と考えて良いのでしょうか?
> 例えば、相手が鉄だった場合は20000(N/mm2) ←ヤング率
> でもそれが無限大にしたいとなると、ちょっとの接触でも無限の反発力?
by Tutoさん
相手とこちらの間の仮想的なバネですね。
物理的に突き刺さりでもしない限り「めり込み」はしないので、本来はバネ=無限大。
でも、そうすると解けないから、有限の「十分大きな値」を与えるわけですが
すると大きな押しつけ力が作用すると、めり込んで実際と異なる挙動を示してしまう、
つまり精度の低下です。
あくまで、作用反作用ですから、押した力以上の反力が発生することはないです。
バネが堅いと変形も小さいわけです。
#たかしさん、有り難うございました。是非、悩んで下さい(^^;;)
(編集担当:burning 2003/11/24)
<CAE・有限要素法を習得したい。>
# No.4360 # 2002年12月30日 # 季代士 #
私は、現在出向で某車体メーカーの車両技術室で勤務していますが、今は、CAD
はほとんど触れない状態の職場にいますが、できうるだけ早くに、3次元CAD?
CATIAやPro-Eやメカニカルデスクトップなどを使った仕事に戻りたいと思っていますが、
その上で、CAE・有限要素法を習得しスキルアップをしていきたいのですが 、
皆様は、どのょうに、習得されていったのでしょうか。どのょうな書籍を使って勉強
しているのでしょうか。またスクールやセミナーなどものあるのでしょうか、
教えていただけませんでしょうか。ちなみに私は、専門学校出身で、専攻科目は、
電子関係です。
よろしくお願いします。
# No.4363 # 2002年12月30日 # ハッピー #
> その上で、CAE・有限要素法を習得しスキルアップをしていきたいのですが
by 季代士さん
是非、スキルアップしましょう!
で、季代士さんの環境はどんな状況でしょう?
職場にCAEソフトすらない? いや、ぼちぼち使っている人はいる?
季代士さん自身は? 全く使ったことがない? 近い将来に備えて独学したい?
スタート&環境状況で違ってくると思いますので。
# No.4364 # 2002年12月30日 # 季代士 #
> 是非、スキルアップしましょう!
> で、季代士さんの環境はどんな状況でしょう?
> 職場にCAEソフトすらない? いや、ぼちぼち使っている人はいる?
> 季代士さん自身は? 全く使ったことがない? 近い将来に備えて独学したい?
> スタート&環境状況で違ってくると思いますので。
書き込みありがとうございました。
私の、現在所属している部署には、CAEはありません、また、まわりにはつかっている人はいません。
CADは、統合CADで、あとはCATIA上で動くENOVIAを使っています。
設計からの面の張られたデータを、ただENOVIA上で組み付けているだけです。
近い将来に備えて独学したいとおもっています。
よいアドバイスをいただければありがたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
# No.4365 # 2002年12月30日 # ハッピー #
> 近い将来に備えて独学したいとおもっています。
by 季代士さん
とにかく手元に使えるソフトがないと勉強がはかどりません。
市販ソフトもベンダー営業さんに頼めば、一ヶ月の無償ライセンスを貸してくれる
場合がありますが、一ヶ月じゃ短すぎますネ。
いくつかのフリーソフトもありますが、入門向けかどうか当たり外れもあるでしょう。
機械学会が作成している
「CAIシリーズ 有限要素法入門(MS Windows版)」
http://pub.maruzen.co.jp/shop/index.html?target=4888980985.html
は、5万円で無償ではありませんが、CAI=Computer Aided Instruction、つまり
トレーニング用でこれから始める独学には好適じゃないでしょうか。
機能は2次元弾性解析に絞られますが、簡単なCAD機能、ポスト処理もあり、
またテキストが有限要素法の理論学習書になっています。
以前、社内のFEM入門講習用に使っていましたが、誰でもすぐに使えます。
5万円、自腹はきつい? 上司を説得しましょう。
何百万円もする本番CAEを適切に選定して業務で生かせるようにするには、
準備の段階が必ず必要です。
これで、敷居を跨いだ後にステップアップとして、
①市販ソフトの評価版、例えば、本掲示版でも良く登場するANSYS/ED
(Educational版、5万円)であれば、解析規模は制限されますが3次元問題、非定常問題、
動解析も一通り、勉強できます。チュートリアルは、WEBで入手できます。
②Linuxが使える環境でしたら、FemLeegは第2Stepの選択肢かも
http://www.femleeg.org/index.shtml
③あと中部CAE懇話会からリンクできる、FEM大学は、
ある程度勉強が進んでから是非立ち寄りましょう。
http://www.cae21.org/
セミナーとしては、掲示板で紹介されましたが、
>> ポリテクセンタで探してみてはどうでしょう。
>http://www.apc.ehdo.go.jp/Index.htm
>http://www.apc.ehdo.go.jp/seminar/jyohousub_out/02IGW01H01.html
>「機械設計」で探すと、構造解析、熱伝導解析、振動解析と一通りありますね
>さすがに公共事業だけあって安いですね。
>その他に関西在住でしたらCAE懇話会の解析塾
>http://homepage2.nifty.com/kcae/
>関東でしたら神奈川科学アカデミーの計算工学の基礎(毎年8月頃)
>http://home.ksp.or.jp/kast/edu/H14_2/14_2-1.html
>はどうでしょうか?
教科書は、実用大事典の「四方山情報/教科書」コーナーを参考にされては?
# No.4366 # 2002年12月30日 # 季代士 #
こんなに早く、ご返事書き込んでいただきありがとうございます。
いろいろな、アドバイスをいただき大変興味ぶかいものでした。
これから、いろいろ検討し、切磋琢磨し、がんばってスキルアップしていきたいと
思います。
これからも、いろいろなご質問や近況を書き込むと思いますが、よろしくお願いいたします。
# No.4369 # 2002年12月30日 # ハッピー #
>これから、いろいろ検討し、切磋琢磨し、がんばってスキルアップしていきたい
by 季代士さん
皆さん、積極的で素晴らしいですね。
そうそう、第2StepでANSYS/EDを購入された場合は「ANSYSによる工学解析入門」を
チュートリアルとして購入されることをお勧めします。
(編集担当:burning 2003/11/24)
<メッシュの収束性の復習>
# 3406 # 2002年7月30日 # ハッピー #
大抵のFEMの教科書には書いてあると思いますが、
FEMでは、メッシュが粗いと真の解に対し変形が小さめで、
応力集中部では急峻な応力分布を再現できないため応力は低め。
つまり危険側。
メッシュを細かくしていくと、真の解に下から漸近していき、
十分細かくすると真の解に十分一致。
(ここで言う「真の解」は連続体力学の解)
このメッシュを細かくした場合の漸近の度合いを「メッシュの収束性」
と呼んだりします。
収束していない分割数の範囲では、よし☆彡さん書かれたように、
メッシュを変えると答えがコロコロ変わります。気を付けましょう。
収束性がよい要素は比較的粗い分割でも高い精度。
8節点4角形や、20節点6面体など。
一方、3節点3角形や、4節点4面体は収束性が極めて悪く、
ちょっと離れると真っ黒に見えるくらいに細かく切らないといけませんネ。
4面体を使う場合は2次要素をお薦めしますが、これでもかなり細かく
切らないと要素が潰れる場合が多いです。
# 3408 # 2002年7月30日 # たち #
> 一方、3節点3角形や、4節点4面体は収束性が極めて悪く、
> ちょっと離れると真っ黒に見えるくらいに細かく切らないといけませんネ。
> 4面体を使う場合は2次要素をお薦めしますが、これでもかなり細かく
> 切らないと要素が潰れる場合が多いです。
おっしゃるとおりです。
でもね、そこまで切れないんです。
中途半端な部分で使うことが前提なんですね。
じゃ、こんなソフトウェアはやめてしまって、別なもう少し優秀なソフト
をいれたら? というこなんですが、
忙しい設計者が解析専用のクライアントに移動して
ソリッドモデルをFTPでもってきて、メッシュを切って、条件を設定して
計算するか?、、、、。
道のりは長そうです。
# 3412 # 2002年7月31日 # ハッピー #
> でもね、そこまで切れないんです。
> 中途半端な部分で使うことが前提なんですね。
by たちさん
テトラでメッシュの粗密がコントロールできない場合は、モデルをいくつかの
ブロックに分けてブロック単位でメッシュサイズを指定。ブロック間はメッシュ
不整合なままで、拘束条件でつないだり、境界で面パッチを共有したり。
或いは、精度を高めたい領域は2次要素として他は1次要素とするような手もあ
ります。
これらは先日のセミナーでMacNealさんが言っていた「Incongruent Interface」
(不整合な結合)に属するテクです。設計者の方が手軽に出来るか?というと多少
疑問はありますけれど。
でも、通りすがりさんによれば↓GPSでも粗密コントロールやAdaptive可能な
ようなので良かったですね。
# 3414 # 2002年7月31日 # よし☆彡 #
こんにちわ,ハッピーさん
昔はSUPERBとか数百のメッシュでも凄かったですよね!!
# 3415 # 2002年7月31日 # よし☆彡 #
だから,部分構造法などの知恵がうまれたのか,,
納得!
# 3416 # 2002年7月31日 # ハッピー #
> だから,部分構造法などの知恵がうまれたのか,,
byよし☆彡さん
前に職場で紹介したら「こんな方法があるんですか!」と、若い人。
「メモリ少なかりし頃の先人の知恵だよ」と私。
メモリーが増えら増えたで、今は別の知恵を使う必要がでてきてます
ねネ、いろいろと。
(編集担当:burning 2002/12/25)
<CAE教育;「若」鬼に金棒>
# 3320 # 2002年7月13日 # ハッピー #
一週間の社内CAE講習会を終えたところです。
材力・数値解析、FEMの基礎座学から構造/熱/振動/座屈の基礎演習、最後は
各自の自由課題とテンコ盛りのハードスケジュールですが、毎回、受講生の目を
見張る成果に驚かされます。夜遅くまでPC&講師にしがみついて何とかものに
したいという意欲があるんでしょうね。
若い技術者の皆さんにCAEは間違いなく強力な武器になりますヨ。頑張って下さいネ
# 3321 # 2002年7月14日 # imada #
> 一週間の社内CAE講習会を終えたところです。
> 材力・数値解析、FEMの基礎座学から構造/熱/振動/座屈の基礎演習、最後は
> 各自の自由課題とテンコ盛りのハードスケジュールですが、毎回、受講生の目を
> 見張る成果に驚かされます。夜遅くまでPC&講師にしがみついて何とかものに
> したいという意欲があるんでしょうね。
> 若い技術者の皆さんにCAEは間違いなく強力な武器になりますヨ。頑張って下さいネ
by ハッピーさん
すばらしいことですね!
熱心に教わるほうもたいしたものですが、教えるほうの苦労も大変な
ものだと思います。
おそらく項目が多岐にわたり、情報量も莫大なものとなるでしょう。
私も仕事柄、教える機会は多いのですがなかなか難しいものです。
とりあえず自分の守備範囲であるメカニカだけは完璧に近づけたいと
思っていますが・・・。
(編集担当:burning 2002/12/25)
<CAE講習会情報>
# 3027 # 2002年4月25日 # ハッピー #
計算工学会より、ショートコースの講習会の案内が来ました。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsces/
「計算工学とCAE」 5月23日
FEM、CAD、プリポスト、最適設計について理論とノウハウを結びつけて
講義いただけるようです。
(編集担当:burning 2002/12/25)
<単位変換>
# 3007 # 2002年4月18日 # のりぞー #
私はいつも工学単位系を使っているのですが、一般的文献等はSI単位系のものが
散見されます。 そこでいつも変換に困るのですが何か便利なエクセルシート、
もしくはH.Pをご存知の方教えてください。
# 3008 # 2002年4月18日 # パンターニ #
> 私はいつも工学単位系を使っているのですが、一般的文献等はSI単位系のものが
> 散見されます。 そこでいつも変換に困るのですが何か便利なエクセルシート、
> もしくはH.Pをご存知の方教えてください。
by のりぞーさん
日経DEのホームページの▼ お手軽ツールDIYにEXCELの単位変換シートがありますよ。
http://dm.nikkeibp.co.jp/free/nde/
読者限定サイトですが。
入用でしたら私は持ってますので送りますが。
(編集担当:burning 2002/12/25)
<応力の勉強>
# 2907 # 2002年3月23日 # のえる #
ども、おひさしぶりです。
のえるです。
来期、新人が入ってきそうな予感の今日この頃、
みなさん、どのように教育されているのでしょう?
CAEでは、多数の応力が出てきますよね。たいていの人は、
最大主応力、最小主応力までは、勉強したことを覚えていますが、
ミーゼスの応力などは、名前を聞いただけで、「は?」という人と、
苦手意識を芽生えさせる人がいますよね。
これらよくでてくる応力について、説明されているわかりやすい本や
ホームページって、ありませんか?
# 2910 # 2002年3月24日 # ハッピー #
> これらよくでてくる応力について、説明されているわかりやすい本や
> ホームページって、ありませんか?
byのえるさん
大学で材料力学の講義で使われていた下記テキストは全体が図解入りでとても
丁寧に書かれています。
vonMises降伏条件(Huber-Hencky-Mises)については下巻の「降伏と破壊の条件」
の節の中で5ページ亘って、図解+式の意味も含めて詳しい記述があります。
勿論、その前段となる主応力や、Trescaなどの他の降伏条件も同様です。
実際の多軸試験との比較も図示されていて、なるほどと思わされます。
固体の力学入門 / E. P. ポポフ著 ; 成岡昌夫, 浜田実共訳/培風館
絶版ですが、下記大学図書館にはあるようです。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN00794850
#書店で、機械工学のコーナーを物色してみましたが、これと言ったのが見当た
りませんでした。
「材料力学」というと弾性学の範囲の物が多く、逆に塑性力学の本になると、
図解が少なく式が中心で分かりにくいようで。上記書籍が絶版なのが残念です。
# 2917 # 2002年3月26日 # のえる #
ハッピーさん、お返事ありがとうございます。
絶版と言うことで、残念ですが、お教え頂いた図書館を
探してみる事にします。
でも、手元でじっくり読んでもらいたいので、絶版じゃない
範囲でもなにかあれば、お教えいただければうれしいです。
(編集担当:burning 2002/12/25)
<CAE技術者の育成>
#2001年6月8日#2kz#
私は10年近く構造解析ソフトウェアと付き合っています。
( I-DEASのレベル?の時代からです)
シミュレーション評価で製品開発にも参加しました。
最近は機構解析にも手を染めようとしてます。
最近後継者(というか解析の専門部隊)を育てないといけないということに
なり、 (最初は2,3人いたのですがここ数年ほとんど一人きりという状態で
したので) 講習会をしたり、マンツーマンの講習をしたりしたのですがどう
も結果が芳しくありません。
受講者にいろいろ聞いてみると、3次元CADで覚えることがいっぱいあるのに
その上シミュレーションの操作までは覚えることができないとか、シミュレ
ーションは仕事の評価対象にならないからしたくないとか、また講習にきて
いる理由もいま開発の端境期で暇だからとか、散々でした。CAE技術(シミュ
レーションによる評価技術?)というのはそんなに魅力のないものなのでし
ょうか?
(私はとても魅力を感じていますし、今後製造業には規模の大小に関わらず
必要な技術であると信じています。)
皆さんのところではどのような状態なのでしょうか?
#2001年6月8日#デビルマン#
> 受講者にいろいろ聞いてみると、3次元CADで覚えることがいっぱいあるのにその上シ
> ミュレーションの操作までは覚えることができないとか、シミュレーションは仕事の
> 評価対象にならないからしたくないとか、また講習にきている理由もいま開発の端境
> 期で暇だからとか、散々でした。
私のところも似たようなもんです。
> CAE技術(シミュレーションによる評価技術?)というのはそんなに魅力のないものな
> のでしょうか?
> (私はとても魅力を感じていますし、今後製造業には規模の大小に関わらず必要な技術
> であると信じています。)
> 皆さんのところではどのような状態なのでしょうか?
設計者はCAEに魅力を感じていると思います(そう信じます)。ただ、
とてつもなく多忙な状態でFEMを覚える時間がないというのも
これまた事実です。でもどこかでやり始めないといつまで経っても
身に付かないんですよねえ。。。
#2001年6月8日#浅香唯唯#
>最近後継者(というか解析の専門部隊)を育てないといけないということになり、
by 2kzさん。
私も、同じような立場にあり苦慮しています。
今までは、設計者にも普及させていかなければと考えていたのですが、
いろいろなホームページの記事などを見ていると、解析を専門に行う
部門を作って各設計部門に横断的に関わっていく方が良いのかなと思う
ようになりました。私の上司も、人を増やそうと言ってはくれているの
ですが、設計部門からはなかなか人を出してはもらえないので、開発以外
の部署、あるいは外部からひっぱってこようかという話も出ています。
(でも、本来なら設計経験者を専任にしてもらった方がいいんですけどね)
#2001年6月8日#ごんた#
CAE技術者の育成ということですが、設計者が時間を取れないのは事実ですね。。
しかし、本当に必要だと思ってくれた方は、忙しかろうがすごい数の解析を流して
その中から一番良い組み合わせを見つけていらっしゃいます。
教育も受けずいきなり実践で行なっているので、最初は時間がかかっていましたが、
最近はツールの癖もわかってきたようです。
解析を専門に行なう部隊の人数を増やすのは、どこも難しそうですね。
人を増やしてもらうには、費用対効果を聞かれますし…
見た目、効果が見えにくいんですよね。
解析の有効性を理解してくれる上部が居てくれるといいのですが。。。
有効性を理解してくれても人を増やすことには消極的ですし。
私も苦慮しています。
#2001年6月9日#ハッピー#
> CAE技術(シミュレーションによる評価技術?)というのはそんなに魅力のないものな
> のでしょうか?
by_2kzさん
CAEが魅力的かどうか。
解析専任者にとってみれば製品開発に対して間接的である点が「燃えにくい」
一因でしょう。
また来る日も来る日も似たような解析だと面白くないでしょう。一方、変化に
富んだ、しかもチャレンジングでクリエイティブなCAEができるところであ
れば魅力満点でしょう。
設計者にとって見れば、自分のアイデアを速攻で確認できる頼れる相棒のはず
なんですが、CAE=手間が掛かるという認識が浸透してしまっている。
#CAE講習会のテキストを作っているところですが、何とか設計者に大きな魅力を感じて貰おうと
頭をひねっています。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<ノウハウが普及を妨げてはいないでしょうか?>
#2000年11月2日#Yu#
>これを、どうやって実状にあわせていくかは
>一種のノウハウになってくると思います。
そうですね。CAE(FEM)が普及しない理由の 1つ として
この事があげられると考えられます。
モデル化についてのノウハウをもっとデータベース化の様にして
解析初心者でも使用できるようにならないのでしょうか?
実際の製品そのものをデータベース化してもあまり意味がありませんが
部分形状(プリミティブモデル)であればそれは意味をなすと思います。
#2000年11月4日#imada#
>そうですね。CAE(FEM)が普及しない理由の 1つ として
>この事があげられると考えられます。
>モデル化についてのノウハウをもっとデータベース化の様にして
>解析初心者でも使用できるようにならないのでしょうか?
>実際の製品そのものをデータベース化してもあまり意味がありませんが
>部分形状(プリミティブモデル)であればそれは意味をなすと思います。
これ、鋭い意見ですね。
特にタイトルがすごい。
あまりに的を得ていて、RESが慎重になりました。
「ノウハウが普及を妨げている」
それを解決するために各ソフトメーカーさんはいろいろな
工夫をしているようですが、実のところその多くが的外れだと
感じています。
私も、解析ノウハウ集や手順書のたぐいを過去にいくつか作った
のですが、本質的な助けにはなっていないものが多いようです。
CAE(FEM)の本質は自分の頭で考える癖を付けるところに
あると思います。物理現象の本質をいろいろな角度からながめ
自分なりの仮説を立て、それを検証する。その上で、何らかの
技術的判断を下す。CAEはそれのツールというよりは「促進剤」
でないとだめなんだと感じています。
つまり、CAEをやる事はゲームや推理小説のように楽しく、
自分のありとあらゆる能力をフル回転させて、問題を解く。
そして、自分の作る物に対して科学的手順を踏んで魂を吹き込む。
この喜びを達成させる事ができないと、普及はしないんじゃない
かなと思っています。
そう考えるとノウハウを見つける事のほうが喜びが大きいんじゃな
いかなって気もします。
私もYuさんと同じく、まずはいろいろな製品の解析
ノウハウと呼ばれている物が情報としてすぐに入手できる環境を
作る事が重要だと感じていますが、むしろその後をどうするかが重要
であろうと考えています。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<効率の良い学びかたの順序>
#2000年10月13日#ラスカル君#
皆様いつもお世話になっております。
題名のとおり有限要素方の効率の良い学び方を現在考えている所であります。
学問的な理解があってのCAEだと私は、考えるのですが
i-deasを販売している会社の練習テキストを読むかぎり
学問的な所には、あまり触れていないと私は思います。
私のように学問的理解度の低い人間には、単なるオペレ
ーションの教科書に映ってなりません。
先輩技術者から10年ほど前に発刊された有限要素方入門なる
書籍を頂き学習している所でありますが学問的内容は、変わっ
ていない事を前提に読んでおりますが10年前の本によるとフォ
ートラン言語によるプログラミングによる有限要素解析を行っ
ていたことが分かりました。i-deasで作業を行おうと思うとテ
キストを読んでオペレーションする分には、問題無いのですが、
少し奥にはいってみようと思うとマニュアルの応用が効かず先
に進めなくなる 様に感じるのですが
その辺は、私の勉強不足が原因なのかマニュアルが不適切なのかは
良く分かりません。
順序の良い学び方等 御座いましたら教えていただきたいのですが
以上 宜しくお願い致します。
あと解析業務をやる会社には、実験設備が必要かどうかお教え下さい。
私の環境は、実験設備等は、一切ありません。
cad/cae上にて設計、評価しお客様側にて部品の製作及び実験等行って
おります。(設計請負会社みたいなものです。)
皆様は、どの様にお考えになってるのかお教え下さい。
#2000年10月14日#ハッピー#
>-deasを販売している会社の練習テキストを読むかぎり
>学問的な所には、あまり触れていないと私は思います。
byラスカル君さん
それは、ある意味当然です。中学校の数学の教科書に、掛け算の九九は
出てませんよね。自動車の説明書に道交法は出てませんよね。
ソフトのマニュアルはオペレーションに徹したとしても不思議ではないです。
学問的な話まで記述する(書けば当然ユーザーの質問に答えないといけない)
とこまですると、先日来の議論にも関係しますが、サポート担当者はやって
られないでしょうね。
応力解析をするには、製品に関する知識+材料力学に関する知識+できればF
EMの理論のさわり+ソフトの使用法の知識が必要と思いますが、IDEASがサ
ポートすべきは、やはり最後の部分でしょう。
+αとして、アドバイスをどこまで加えているかが、ベンダーの姿勢を表すと思います。
#2000年10月14日#imada#
>学問的内容は、変わっていない事・・・
そのとおりだと思いますので、勉強するにはそれで良い
のでは?
ただ、実際に市販されているソフトでは、より現実解に
近くなる様にいろいろと工夫されてますので、(もちろん
解析のスピードアップ等も年々改良されている)それらも
理解しようとすると、結構ややこしい事になりますよ。
最新の解法や要素構成式等は、公表していないところも
多いですが、その方面の学会誌や、ベンダーのニュース
レター等を調査すると、入手できる場合があります。
でも、枝葉末節的なところを、ちまちま勉強するよりは、
現実に起きている物理現象の本質をつかみ、結果が妥当
かどうかを判断できるエンジニアリングセンスを磨くほ
うが実用的だと思いますが。。。
そういう意味では、実験結果を取得できる環境にある
のが一番いいと思いますね。
(もし、有限要素法を人に説明する立場にあるのでしたら
この話は的外れですけど)
#2000年10月17日#ラスカル君#
ハッピーさんimadaさん
回答ありがとう御座います。
少し考えて結論を出したいと思います。
こんな本があったらいいのにな
学問的な事も含めたできるI-DEASxx解析 同モデリング 同アッセンブリ
まー無理かな? 自分で作ってフリーで流そうかな。
なんて少し思ってます。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<CAE教育用のソフト>
#2000年9月14日#atmori#
今のAnsysED5.6(50,000円)は
LS-DYNAも搭載してるんですね。
1000meshでどこまで切れるかは疑問ですが
http://www.cybernet.co.jp/products/ansys/product/ed.html />
#2000年9月14日#マイ#
AnsysED5.6(50,000円)は、評価版として売っているようですが、
ゼネコン系のある部門では、これで充分実業務が出来ると聞きます。
50000円で買えるのはとっても魅力的ですよね。
(知り合いは、マイマネーで買っていました・・・)
#2000年9月14日#ハッピー#
>今のAnsysED5.6(50,000円)は
>LS-DYNAも搭載してるんですね。
byatmoriさん
HPを見てびっくり。一体全体ソフトの値段ってなんなんだろうって気がし
ますね。FLOTRAN版も合わせて10万円で大概の解析分野をカバーできるわけ
ですから。社内CAE講習会には打ってつけですね。
先月行った、社内CAE講習会ではCAEとしてDesignSpaceを使いましたが
これは良くなかった。あれは2次テトラをアダプティブに切るので初心者が
ろくに単純化もせずにGoを掛けると莫大な節点数になってしまってディスク
&メモリー不足でとん挫。初心者にこそ、モデル化&単純化の重要性を体験さ
せなくては、と改めて思った次第。
#2000年9月16日#TBD#
ウチの社内では、以前、ANSYS EDを買い込んで、CAE技術者に配布し、
「ANSYS EDを日常ツールとして使いこなせるようになれ~!」
とハッパをかけていました。
自分が3D-CADを推進していながら言うのも何ですが、最近の悪い風潮は、
3Dモデルからあまり考えもせずにFEMの要素分割を作成してしまうことだと
思っています。
また、DesignSpaceを推進していながら言うのも何ですが、シェルで解析す
べきところをソリッドで解析するというのは邪道であって、本来は”手抜き
工事”以外の何者でもないと思っています。(とは言うものの、この路線を
突っ走ると、設計者がCAEを使わなくなってしまうし、最近はCAE技術者の存
在も許されなくなってきたので、やむなく、DesignSpaceを推進しているので
すが・・・で、次に書くときは、全く逆の立場で発言しているかも知れません
。悪しからず・・・)
その点ANSYS EDは、機能的にはフルバージョンと同じことが行え、また、
モデル化の腕をフルに発揮すれば、節点数も落とせて、その制約もクリアー
できますから、私のような昔ながらの”職人気質”を十分に満足させてくれる
素晴らしいツールなのですよ。
また、実際に固有振動解析だと、設計者にとっても、このED版で十分です。
#2000年9月16日#ハッピー#
>DesignSpaceを推進していながら言うのも何ですが、シェルで解析すべきところを
>ソリッドで解析するというのは邪道であって、本来は”手抜き工事”以外の何者でもないと
byTBDさん
社内CAE講習会では、実習の時にH型鋼の構造物をそのまんまDesignSpace
で解く人がいて当然、メモリー&ディスク不足で没。受講後の感想として「C
AEは計算時間が莫大にかかる上にPCでは解けないから使い物にならない」
と。また対称性を利用すれば、フタ桁小さいメモリー&解析時間で処理できる
のに、ソリッドをそのまんまDesignSpaceに放り込むものだから何時間かけて
も答えが出ない。「やはりCAEは難しい」と。私は実習には立ち会っていま
せんでしたが、某サ○バ○ッ○のエンジニアが指導員として来ていたはずなの
ですが。
生兵法は...以前に、教えるべき基本はEDのようなNakedなソフトできっちり教えた上で
便利なものを使わせないとネ。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<メッシュ能力>
#2000年8月12日#よし☆三#
私が考えた、自分のメッシュ能力を数値的に計るための方法を一つ紹介しま
しよう。是非自分でやってみてください。
通常のメッシング業務で試行錯誤は無いと思うので、自分ならこんな粗さで
こんな形に切るよと言う、一発目のメッシュで評価して下さい。
(現実の物はそんなに簡単で無いので、この評価以上の誤差は確実です。
例えば、穴を何分割してますか??)
<線形静解析>
1.風船の計算を考えます。
2.直径200の球の1/8形状(上から十字に切り、横から切る))を考えます。
3.考えた形状の表面上にシェルメッシュを作成して下さい。厚み1
4.単位面積あたり1の面圧をかけて下さい。
<単位は自分のいつも使ってる物で、、>
評価法
面の表、裏の中で最大のミ-セ゛ス応力と最小の応力値の差を出して下さい。
その値がパーセント表示のあなたの解析誤差です。
ちなみに私がやると誤差0.000...%と完全にゼロですが、何故そんなに正確な答えが出るのか、文章を読み返えし考えて下さい。
#2000年8月22日#よし☆彡#
前回の問題の意図:
ご想像通り、このモデルは薄肉なのでフープ応力(面内応力、膜応力)しか
発生しません。つまり、曲げ応力が発生しないので上面、中面、下面で全て
の応力値は100です。
平均値が100を下回る場合: メッシュ分割が荒い
応力のばらつきが発生する場合:メッシュがいびつです。
この問題は応力を算出してるので、E(ヤング率)は適当で良かったわけです。
(線形静解析=微少変形という仮定は根本にありますが)
また、ν(ポアソン比)も膨らましてるので0~0.5なら関係ありません。
以上
#2000年8月24日#モLD#
完全球体、本日ちょっと確かめました。
他に感じたことあったのでいろいろな問題で使える非常にいい題材であるこ
とを実感!
中のAIRの温度による質量保存則や、押した場合のゴム材大変形問題複雑
ですが、跳ね返る運動方程式、振動問題などなどお蔭様で楽しみ増えました!
#2000年8月25日#よし☆彡#
>完全球体、本日ちょっと確かめました。 by モLDさん
自己フォローしておきます。やった人はおわかりでしょうが球体の応力は100
でなく50が正解です。 <= 迷われた方すみません!
#2000年8月26日#モLD#
>(よし☆彡さん)1202
ところで誤差0になるって本当ですか?
ひつこくてすみません。
#2000年8月27日#よし☆彡#
>>(よし☆彡さん)1202
>ところで誤差0になるって本当ですか?
>ひつこくてすみません。
有限要素法って、思ったより難しいでしょ!(笑)
頓知を効かせて、かつ計算時間を減らすと出来ますよ!
応力値の精度が悪いところを精度を上げるため細かく切るとそこが周りに比
べ柔らかくなるので、難しくなるんでしょうね!
有限要素法なので0には絶対なりませんが、(薄肉といえど応力差はありますし)
少なくてもソルバーで差が0と出る程度には誤差を減らせます。
PS.この掲示板ではその方法を掲示しません。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<CAEの極意>
#2000年3月16日#ピンクのムカデ#
#板金物でしたら寸法精度(面の平坦度)が座屈には影響しそうな気もします。
ハッピーさんのおっしゃる通りだと思います。
解析モデル上は、完全な平坦物に対して荷重を付加させているわけですし、
部材の加工・施工などのプロセスにおいて、対象となる平板材料は、単純な
物性値を与えてすむだけの性格からかなり離れた物になっていると思います。
解析を行うに当って、解析モデルを現実から遠いところで簡略化して複雑な
解析を行なうのは、労多くして効果は少ないと思います。
モデル化時点で、割り切って簡略化したのなら、解析手法も割り切った選択
をして、得られた結果に対して、簡略化したことを十分考慮に入れた工学的
判断をすることの方が、楽しく(ツールにもてあそばれないという意味で)
、価値ある解析が出来ると思うのですが、いかがでしょうか。
難しい解析をして自己満足した結果に基づいた設計部品は、実機による確認
もおろそかになり、購入したお客様からしっぺ返しを受け易いと思います.
そして、その時に自分のやり方ではなく、CAEの責任にしてしまう人が・・・・
#2000年3月16日#ハッピー#
>モデル化時点で、割り切って簡略化したのなら、解析手法も割り切った選択をして、
>得られた結果に対して、簡略化したことを十分考慮に入れた工学的判断をすることの
>方が、楽しく(ツールにもてあそばれないという意味で)、価値ある解析が出来ると
>思うのですが、いかがでしょうか。
byピンクのムカデさん
さすがに唸らせられます。いつものことながら。
熱伝導解析なんぞは仮定だらけですしね。その温度分布を使って熱応力解析
をするわけで絶対精度は殆ど期待出来ない。にも関わらず、汗水流して手間
暇かけて複雑なメッシュを作って一体、何になるんだろう?と言うわけで、
極力自動化・省力化を進めています。多少精度が落ちてもケーススタディが
行えた方がよっぽど良いと思っています。
また溶接構造物では、溶接部の応力集中、残留応力、組織変化なんかで強度
が大きく影響されるため、やはり複雑なモデル化をする意義は小さいかも。
ただ、人間の心理(特に上司)は、少しでも高精度化できるところは手を加
えたいとなりがち。加えて、私のような趣味レーション人は無駄と分かって
いてわざと凝ったモデル化にチャレンジしたりする。(サービス残業でこな
してますから見逃して!)まぁいずれにしても、本質を見落とすことがあっ
てはならないのは確かですよね。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<CAEの経験則;R面やC面のモデル化>
#1999年11月16日#しょう#
解析時のモデルは詳細な表現は不要と聞きました。
例えば、R面やC面など。
どの辺りまで省略可能なのでしょうか?
#1999年11月17日#ピンクのムカデ#
>解析時のモデルは詳細な表現は不要と聞きました。
>例えば、R面やC面など。 byしょうさん
19日のKUSCOユーザ会での発表の最後のOHPの内容です。
「如何に便利なCADが出来ても、”良い設計”が出来るかどうかとCAD
の性能とは別問題」 と同様に「如何に便利なCAEが出来ても、開発・設
計に活きる”良い解析”が出来るにはCAEを設計に活かす技術・経験が必
要」ということを理解してCAEを始めないと、自分のものにはならないと
思います。R面C面ということですから部品の構造解析でどうするかという
と
1.とにかく忠実に形状を入力して力任せに解いてみる。
2.余裕があるのであれば、更に要素長を細かくして解析誤差の妥当性を確
認する。
3.どの部分を簡略しても見たい部分の応力に変化がないかを確認する。
それがR面、C面、段差部、抜き勾配、Shellであれば中立面、外形面の
違い等更に、応力に影響のないところの要素分割長などなど
それらを繰り返すことで、設計者としてなら、「この部品には、こういう力
が掛かるから
この部分はこうしよう」というような設計センスと同様の「解
析センス」を身につける
ことが唯一の解決策だと思います。如何にして対象
部品の素性を変えることなく簡略化して「辛い」モデル化を軽減し効率良く
解析したいし、このモデリングこそ解析結果に対して私意の無い判断をする
知識と合わせて、解析作業の中でその人のスキルを評価できるポイントです。
市販のソフトを使う以上、企業人として解析を武器
にして社会生活を乗り切
るには設計者と同様の経験と勘と度胸が必要だと思います。
#1999年11月17日#よし☆彡#
解析を行う前に、材力を勉強すると良いですよ、
サブナンの法則、サブナン寸法などが本の最初に出ています。
(編集担当:burning 2001/12/20)
<CAEエンジニアのジョブローテーション>
#1998#6月21日#YOU#
1つ聞かせて下さい。
私,約6年間CAEそれも数値熱流体力学&数値水理&水理模型実験に携わっ
てきました。
研究所勤務なので,Proceedingレベルの原稿は国内外4本程発表or発表予定
の実績があります。
エネルギー関係の業界にいますが,重厚長大産業関係の業種では一般的なの
かもしれませんが,
3年~5年程のローテーションであっちこっち転勤となります。研究所も同
様です。
みなさんの会社のCAEエンジニア&研究者の人事ローテーションてどーな
ってるんでしょうか?
例えばうちは職能で採用だからずーとCAE研究職&エンジニアだよ!とか,
ご多分にもれずうちも3年程度のローテーションで動いてしまうとか。
私もご多分にもれず,人事異動の圧力が強くかかっていて,6月からトンネ
ル内熱流動計算分野の仕事を社内で取ることが出来て(1カ月間試行計算を
してうまくいったら本計算業務が来る)さーばりばり解析するぞー,と意気
込んでるのですが,大学でコンクリートの講座上がり(非線形
計算の経験
なし)の人間に2週間で業務を引き継いで,どっかに行けと言われてます。
今後も研究に携わっていきたいので上司に「出来ないものを出来るとは言う
ことができません」とすっぱりと断り,上司とは人事を巡って冷戦状態です。
こんな私に何か足しになる(かもしれない)事例をお聞かせ下さい。
小生,熱流動計算の難しさにどっぷりはまってもがいてます。(引継できな
い口実にはなりますが)
5年数値水理解析をやってきたのですが,熱は熱で難しくて難しくて.......
#1998年6月22日#Gan#
続けたいと言う意志があるなら、バックグランドを明確にした上で、説得す
るしかないのかなと思っています。
私は、以前軽電業界にいましたが、もっとシビアですよ。お金がある所(儲
かっている部門)に人が集まり、赤字の部門は、人員削減・・。ってな具合
でした。研究者もこの例に漏れず、これが研究者の仕事?量産関係がやるよ
うな事では?なんて、事も良くありましたよ。ローテーション以前ですね。
現在は、少しこの状態と違う所で、CAE関係もやれって感じで働いていま
すが、「も」ですから・・。
当然、設計もやっています。YOUさん、意志を強く持って、がんばって下
さい。
(編集担当:burning 2001/12/19)