ガラス
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ガラスの強度他

<LCDガラスの破壊強度>

# 2002年8月6日 # No.3440 # グリーンチャンネル #
何方かLCDのガラス部が破損する主応力値(参考値)をご存知の方がいらしたら教えてください。
実測も試みましたが、なかなか上手く行きませんでしたので、どうか愛の手を差し伸べてください。



# 2002年8月6日 # No.3442 # 金色ウサギ #
ガラスの強度(破壊応力)ということですよね。
多分、一般的な値は存在しないと思います。
ガラスの破損は脆性破壊によります。
ガラスの内部や表面に小さな潜傷があると、引張応力がかかった時に応力集中が起こり、そこを起点として破損します。
したがって、ガラスの強度はその組成よりも、製法、施された加工や熱処理、そしてどのように使われているか、といったことに影響されるそうです。
また、板ガラスでは安全係数に2.0を採用しているという話を聞いたことがあります。
同じ組成、製法であっても製品によって強度がばらつき、安全係数を2.0にすることで不具合率が1/1000まで下がるという話だった記憶があります。



# 2002年8月6日 # No.3445 # 学生カタギリ #
応力値は金色ウサギさんのおっしゃるように、製法等で大きく依存しますね。
材料中にクラックがある場合、横軸にクラックサイズ、縦軸に応力拡大係数をとったモノ(=Rカーブ)が発表されているので、評価の際の参考にしたりしました。



# 2002年8月6日 # No.3446 # グリーンチャンネル #
皆様貴重なご意見ありがとうございます。
確かに皆様のおっしゃる通り製造過程によるキズが大きな要因となることは噂で聞いていました。
今後そのあたりも勉強していきたいと思います。
ですが今はその傷の大きさを定量的に捉えてから、製品の強度解析をするのでは実際のところ納期の関係上かなり厳しいです。
(本当はそこを省いては根本的な問題解決にはならないのかもしれませんが・・・・・)
そこで、おおよその値を実物で確認しそれを判定基準にしたいと考え、現在使用しているLCDに樹脂フィルムを貼ったままで大きく曲がるように曲げ強度試験を行い一番外側の樹脂シートにゲージを貼り(割れそうな部分)歪みを測定しました。
(飛び散るのを避けるのと樹脂シートにより少しは強度が安定すると思い)
ところが、試験の歪みと解析の歪みに5~7倍ほどの開きが出てしまいました。解析結果の方が恐ろしくデカイです。
絶対壊れているはずだというくらい歪んじゃっています。試験では見て分かるくらいにたわんでいますがひずみは小さいです。
解析モデルを色々(両面テープを考慮、ヤング率を微調整、meshサイズを細かく、できるだけ試験に合ったような荷重分布)などしましたが、こんなには大きく変化しません。
歪みゲージを両面テープで貼りつけられた樹脂シートに貼っていることが問題なのか、解析モデル自体に大きな問題があるのか良く分かりません。
何方かこんな経験ありませんでしょうか。
再度愛の手を差し伸べてください。



# 2002年8月6日 # No.3448 # よし☆彡 #
> ところが、試験の歪みと解析の歪みに5~7倍ほどの開きが出てしまいました。解析結果の方が恐ろしくデカイです。
> 絶対壊れているはずだというくらい歪んじゃっています。

まずは,ヤング率が合ってない気がしますが,,,



# 2002年8月6日 # No.3450 # ハッピー #
> 試験では見て分かるくらいにたわんでいますがひずみは小さいです。
byグリーンチャンネルさん

歪みのまえに「たわみ量」はどうなんでしょう? 
たわみ量が大きく異なっていれば、よし☆彡さんご指摘のヤング率がおかしいか。
たわみ量は、よく合っていれば、歪みゲージの換算がおかしいとか。(ミス経験者です)
あと幾何学的非線形のオプションは立ててます?



# 2002年8月7日 # No.3452 # グリーンチャンネル #
皆様の貴重なご意見あるがとうございました。
再度検討したところ樹脂フィルムにゲージを貼ったことに問題があったみたいです。
ガラスに直接貼った再試験では上手く行きました。
問題は両面テープにあったと思います。どうもお騒がせ致しました。



# 2002年8月8日 # No.3458 # よし☆彡 #
文面から,凄く急いでおられることが伝わってきました.(笑)
いずれにせよ,解決して良かったですね.♪
(編集担当:Happy 2002/11/10)





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