TOP > 四方山情報 > 周辺ソフト > 公差解析 |
<公差解析の苦労>
# 2001年10月14日# ハッピー #
皆さん、公差解析ってご存知ですか?
設計に付き物の公差。これを如何に適切に設定するかが品質を決め、加工コストを決めます。3DCADのアッセンブリーモデルに対し、各接合部に対し公差を設定した上で、公差の範囲でのばらつきを考慮して組上がった状態での精度を予測し、かつどこの接合部が最も重要かが割り出せます。重要でないところの公差をいたずらに厳しくすることは加工コストを上げるだけです。3次元空間での加工誤差による各パーツの相対的な姿勢を分析する。工程能力を指標とした3DCADならではの品質設計ですね。それに公差解析を行う過程で設計のマズさが浮き彫りになってきます。公差の与え方以前に、過剰拘束などの基本的な構造の問題が露見してこれだけでも価値あり。
ただ、これだけでは幾何学的・統計的な情報処理に過ぎないと言えなくもない。
各パーツが、組立の際に変形、例えば自重でたわんだり溶接で歪んだりすることが少なくありませんが、この変形量の推定はCAEの出番となるでしょう。
市販されている公差解析ソフトは各パーツを剛体と見なしていて、未だそこまで行っていないかも知れませんが、何とかものにしたいところです。
公差解析ソフトの例↓
http://ecust.isid.co.jp/public/products/emtolmate/gaiyou/gaiyou.html
# 2001年10月15日# デビルマン #
少しかじった人の話を聞いたところ、拘束条件の扱いに苦労したそうです。ちなみに使っていたツールはCE/TOLです。
>重要でないところの公差をいたずらに厳しくすることは加工コストを上げる>だけです。3次元空間での加工誤差による各
確かにそうですね。公差の取り方によって加工方法が変わりますから、むやみやたらと公差を振るとコストアップにつながるので避けるべきかと思います。
一度公差解析に性根をいれて取り組んでみたいのですが、6σの考え方など、
まずはそのあたりの復習が必要ですね。
# 2001年10月15日# ハッピー #
設計がマズイほど、或いは設計の考えが浅いほど恐らく苦労すると思います。
私も少しかじっただけですが、苦労の典型です。目から鱗でした。ブロックチャートを作る過程で設計のイロハを復習できる可能性が小さくないと思います。
>ちなみに使っていたツールはCE/TOLです。
これですね↓
http://www.randjapan.co.jp/software/cetol.html
(編集担当:Happy 2001/12/15)
<公差解析って?>
# 1998年7月13日# sun #
解析は解析でも、公差解析についてどなたか教えてください。
設計の際、いくつもの部品からなる製品を設計すると、累積公差により最悪の公差の組み合わせでは、製品がなりたたなくなることがありますよね。
いままでは、最悪の公差ではできないものでも、現物の出来上がりで作ることがあったのですが、この品質に厳しい世の中、理論的にこの公差なら、最悪外れるけど、使えるんだよ。というのを説明しなければなりません。
解析ソフトで、公差解析なるモジュールがあるとも聞いたことがあるのですが、どういう方法(考え)なのけわかりません。
どなたか、この公差解析(累積公差の考え)について教えてください。
また、参考になる本等あれば紹介してください。
よろしくお願いします。
# 1998年7月14日# Gan #
私も、良い方法があれば、教えてほしいです。
私の場合、こう言う逆鞘の設計がありますが、この場合、私は、
①最悪公差を累積させる
②公差の二乗平均で判断する
③出来た物の寸法測定を行ないこのバラツキを調べて、実力値判断をする←けっこう恐い方法公差があって無いような
①②③の順に進んでいきます。
私も最近の公差解析ってどんな事を使って判断しているのか興味あります。
公差って、やみくもに厳しくしてしまう事が出来ますが、そうすると作る側が
①出来無いって回答される←まだ良心的な所
②出来無いの承知で作ってくる、土壇場で出来無いと開き直る←こわい、でもこう言う所が多い
のような事をしてきますので、ご注意を・・。
(編集担当:Happy 2001/12/15)