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<ベンチマーク問題の提案コンテスト>
# 2003年2月1日 # No.4676 # ハッピー #
機械学会誌12月号に紹介されてますが
機械学会計算力学部門が、「検証問題コンテスト」を実施中です。
解析コンテストではなく、
計算力学のベンチマークとしてふさわしい問題を提案する異色のコンテストです。
どういう問題で、種々のソフト、解析手法を比較評価したい、ということ。
優秀作品はJSME International Journalに投稿し、
国際的な標準テスト問題となっていくとか。
「熱・流体(基本計算スキームを含む)の部」、「固体の部」の二つの部として募集、
締め切りは、2月28日で、詳細は機械学会まで。
http://bbs.nc-net.or.jp/forum/jump.php?bbs_type=12&touri=http://133.70.133.24/scripts/WebObjects.exe/Keisan.woa/53/wo/G4qePneJRqbB2Kr7b5q5dG48yDB/0.4.3.0.3.0
計算力学部門 http://bbs.nc-net.or.jp/forum/jump.php?bbs_type=12&touri=http://www.jsme.or.jp/cmd/
機械学会 http://bbs.nc-net.or.jp/forum/jump.php?bbs_type=12&touri=http://www.jsme.or.jp/
(編集担当:Happy 2003/09/28)
<ベンチマーク>
# 2003年1月20日 # No.4594 # ぷかぷか #
CAEツールの「ユーザーの手による」ベンチマークには興味がありますが、ツールの熟練度によっても解が変わってくるので、かなり慎重さが必要かもしれませんね。
さて、板成形などの分野では、毎年、実践的な課題を出して誰が正しい解を出せるか・・・という競争みたいなことをさせているところがあります。
Numisheet というやつですけど…。
計算だけでなく、実験も特定のところ(複数)にやらせて、計算結果との対応をチェックしています。MARCやABAQUS,DYNAなどの解の比較(解析者の技量も入るでしょうが)が見れます。
昨年のお題と結果は以下のHPに出ています。開発ベンダーも、宣伝の
ために参加したりするようです。
http://bbs.nc-net.or.jp/forum/jump.php?bbs_type=12&touri=http://canesm1.kaist.ac.kr/numisheet2002/benchmarks.html
NumiForm というのもあるようですね。
(編集担当:Happy 2003/09/28)
< CAEベンダー、ベンチマークのリンク >
# No.3974 # 2002年11月12日 # ハッピー #
> MAGMAを使ってらっしゃる方いますか。何か情報を下さい。
by これから始める人さん
本題から脱線してスミマセン
MAGMAについては、私は全く知りませんが、検索していて
こんなページを見つけましたので紹介まで。
CAEベンダー、ベンチマークのリンクなどです。
http://www.v-t.jp/benchmark/
http://www.v-t.jp/benchmark/bender_main.html
#鋳造湯流れ解析、真っ赤なマントルの流れ、マグマのイメージそのままですね。
(編集担当:T学生 2002/12/09)
< 音場解析 >
# No.3764 # 2002年10月21日 # okondo #
初めてアップします。 ご存じの方お教え下さい。
会社ではずっと構造解析に携わっていますが、近々で音場解析をやろうと考えており、候補のソフトとしてLMS/SYSNOISEとI-DEAS/Vibro-Acoustics
を考えています。営業の方から話を聞いたところ、機能としては余り変わらなさそうなのですが、SYSNOISEが業界No.1ですよ、と自信を持って言われる
#当たり前かもしれませんが
と「そうなのかしら」という気もしています。
しかし決して安い買い物ではないので、慎重に考えています。
世間的な評判を含めて公平に判断するにはどうすればよいでしょうか? また、この2つのソフトに関しまして何かご存じの方いらっしゃいまし
たらご教授下さいませ
# No.3766 # 2002年10月22日 # チャーリー #
こんにちは、
> 会社ではずっと構造解析に携わっていますが、近々で音場解析をやろうと考えており、
> 候補のソフトとしてLMS/SYSNOISEとI-DEAS/Vibro-Acoustics を考えています。
> 営業の方から話を聞いたところ、機能としては余り変わらなさそうなのですが、
> SYSNOISEが業界No.1ですよ、と自信を持って言われる #当たり前かもしれませんが
> と「そうなのかしら」という気もしています。
> しかし決して安い買い物ではないので、慎重に考えています。
どちらも、いいような気がしてますが、
> SYSNOISEが業界No.1ですよ、と自信を持って言われる
これは、うそではないと思います。
参考ですが、大分前になりますが、音響土俵には、Cometなんかもありました。
Ideasとの組み合わせでしたら、vib-aがいいのはあたりまえですね。(笑)
FEM機能、BEM機能とありますが、どちらも各モジュール別でありますね。
注意点は、モデル規模によりますが、やはり解析時間が半端ではない。
BEMはマストかと思いますが、決して計算量は軽いわけではない。
よってモデル規模の縮小化が必要。 構造との連成も必要になってくる。
時間スピードを意識して、並列処理なんかもいずれ考えていた方がいいです。
その上でのコストを厳密に比較した方がいいとは思ってます。
他には、明確に出したい音の応答性質を調べて必要な機能だけを抽出する
といったところでしょうか?
SYSN***は、2年程前に比較的画期的に速くなりました。
win版は、どちらも、何か機能が少ないと聞いてます。
最近は、NasなどFEMで構造-音響連成機能があったりしますので
いろんな進化や発展があるようです。
最近の研究ではSEA法なんかもあったりします。
もちろんソフトは安くはないようです。
いろいろと、現実問題を具体的に解くべく投げかけてみてはいかがでしょうか?
> 世間的な評判を含めて公平に判断するにはどうすればよいでしょうか?
> また、この2つのソフトに関しまして何かご存じの方いらっしゃいまし
> たらご教授下さいませ
悲しいかな、表面上は、ベンチぐらいしかないんですよね。
納得いくまでとことん調べましょうとぐらいしか言えないのも悲しい。
# No.3768 # 2002年10月22日 # ハッピー #
>世間的な評判を含めて公平に判断するにはどうすればよいでしょうか?
by okondoさん
常識的な回答ですが、ベンチマークテストを(できれば無償で)、両者に同じ問題を
解いて貰うのは必須です。サポート体制、サンプル集、ユーザー会なども検討材料。
T自動社さんが作られJ社さんが扱っていた境界要素法によるAcoust/BOOMは、
もう販売されていないのでしょうかね?
チャーリーさん、おっしゃるようにBEMはフルマトリックスになってしまうので
メモリーは大食いで計算時間もかかりますが、車室内などの閉空間を構造連成で解く
場合に有効、と非線形CAE勉強会で教わりました。
# No.3780 # 2002年10月23日 # ACOUSIS #
> 音場解析をやろうと考えており、候補のソフトとして
> LMS/SYSNOISEとI-DEAS/Vibro-Acoustics
> を考えています。
市場が狭い分野なので SYSNOISE が独占状態
じゃないでしょうか?、昔は日本製のソフト
が多かった( ACOUSIS, ACOUST/BOOM ... )
のですが、あっという間に時代遅れとなって
消え去ってしまいました。
> しかし決して安い買い物ではないので、慎重に考えています。
BEM音場解析の場合、マトリックスが複素数で
(構造系のようにスパースなマトリックスじゃな
くて)フル・マトリックスとなり、計算時間が膨
大になります。
カタログで唄っているように、モデルの要素数で
はFEMと比較して小さくなりますが、計算時間
は(モデルが大きくなると)FEMよりかかります。
うちでは、内部空間の音場解析にはFEMを使い、
無限空間を扱う問題にはBEMを使います。
BEMは自作ソルバーを使ってますが、FEMは
汎用の構造解析ソフトを使ってます。
FEMソルバーに音場解析の機能が無い場合でも
音場の支配方程式と構造の式のアナロジーから
計算する方法が良く知られています。(等方弾性
体の平衡式から Navier 方程式を導き、音の支配
方程式である Helmholtz に見立てて解く方法)
これなら、音場解析プログラムを買わなくても
ある程度の解析が可能となります。
吸音境界を含む閉空間の音場を NASTRAN を使って
計算してみましたが、そこそこ計算できました。
(高周波数域では、メッシュを細かく切る必要が
ありますが・・・。)
MARCでも、第17回ユーザー会でYKKの方
が(構造式と音場のアナロジーを利用した解析の)
事例発表をしています。
もともと音を「空気の振動」として捕らえれば
いいわけですから、振動解析と良く似たアルゴリ
ズムで対応できます。空気は粘性が小さいので
線形性に優れており、実験と計算はかなりの
精度で一致します。
> 世間的な評判を含めて公平に判断するには
> どうすればよいでしょうか?
購入前だと、ベンダーに対しベンチマークさせるか
ユーザーを訪ねて聞くしかないのでは?
個人的には SYSNOISE でほとんどの問題は対処
できると思います。高機能すぎて、全てを使い
こなすユーザも少ないでしょうが・・・。
ただ、ご指摘のように値段が高い。それと、
実際の設計課題を解く場合では、構造との連成
を含む場合が多く、構造で非線形を扱う場合に
は SYSNOISE は弱い気がします。
あと、自動車や航空機のような産業はともかく
高音域を扱う製品設計では、構造との連成計算
が難しくなります。かなり高次の振動を扱うこ
とになるので、振動の計算精度が最終的な解析
結果に大きく響いてきます。
ベンダーが持っているサンプルに惑わされるこ
と無く、自社で扱う問題でベンチマークした方
がいいですよ。
# No.3782 # 2002年10月23日 # ぷかぷか #
> FEMソルバーに音場解析の機能が無い場合でも
> 音場の支配方程式と構造の式のアナロジーから
> 計算する方法が良く知られています。(等方弾性
> 体の平衡式から Navier 方程式を導き、音の支配
> 方程式である Helmholtz に見立てて解く方法)
具体的な方法に興味のある方は
International Journal for NUMERICAL METHOD IN ENGINEERING
Volume 17, Issue No.3 (1981) ISSN 0029-5981 ( page 471)
"Structural Analogies for Scalar Field Problems"
G.C.Eversteine
(編集担当:T学生 2002/12/09)
< 「陽vs陰」解法のレクチャー >
# No.3712 # 2002年10月17日 # ハッピー #
> ansysの最大の利点は、連成機能ですね。私もすばらしいと思います。
> とはいっても、使ったことはないですが、LS-DYNAもかなりいいと思いますよ。
> OEMとはいえ、陽解法が主導権を握らないのはどうしてなんでしょうか?
by チャーリーさん
非線形CAE勉強会でも当然「陽vs陰」解法のレクチャーがあり
静的大変形座屈問題に関するDynaとAbaqusのベンチマークテスト結果が
紹介されました。
結果、陽解法でも解の振動は激しいものの最終的に得られる変形は、
陰解法と大差ない結果が得られてました。
(by超CAEエキスパート。素人だと陰解法同士でも結構差が生じたりします)
ただ、当然の事ながら陽解法では、マスを与えた上で「速度」制御で
変形させるため、速度によって答えが変わってしまう。
現実もそうだ!と言えばそうなんでしょうが、準静的な問題を陽解法で
解く時には、計算時間を短縮するために物性値や速度をいじって
計算時間を短くしたりする場合もあるので問題によってはノウハウが必要?
それと、先生が強調されてましたが、シェル要素だけでも何種類もあって
問題によって、どう使い分けるのか?もノウハウになりそう。
#また陰陽論議が始まるかも...
(編集担当:T学生 2002/12/09)
< 多目的最適化:再度 >
# No.3453 # 2002年8月7日# promechanica初心者##
調べてみますと、私の計算してみたい問題(駄目
して構成するセメントの破壊と界面*2の破断が問
ではiSIGHTとFrontierが望ましく思われます。ただ
行うのでFEM(我々はANSYS)とCAD(我々はPro-E)
接続して多目的最適化を計算させるようです。実際
どの程度大変なのか、どの程度有用なのか、分から
迷っています。特に二次元の小さな問題では解析可
三次元の大規模な問題(要素数数千程度)では、実
可能なものでしょうか?もちろん導入に際してはデ
思いますが、実際にこのようなソフトを使われた方
もしいらっしゃいましたら、こういった感じだっ
等教えて頂けますと非常に参考になります。
宜しくお願いします。
# No.3455 # 2002年8月7日 # ハッピー #
> ただ、形状最適化を
> 行うのでFEM(我々はANSYS)とCAD(我々はPro-E)をこれらのソフトに
> 接続して多目的最適化を計算させるようです。実際に見た事がないので
> どの程度大変なのか、どの程度有用なのか、分からずに導入しようか
> 迷っています。
by promechanica初心者さん
これらのソフトは単なる手配師ですから、2Dであろうが3Dであろうが、或いは
線形解析であろうが非線形解析であろうが、関係ないですよ。
従来、人間がドロ臭く何日もかけてやっていたような作業を、自動的・合理的に
やろうとするものです。
GUIの使い易さは、さすがと感心します。
安くないソフトですので、「分からずに導入」は避けるべきでしょう。
プログラミングの心得が多少ある人なら、自分でマクロやシェルを書いたり、
また、最近は最適解析機能のない「手配師プラットフォーム」も安く出てますし。
うちは、何度も営業、技術の方の話を聞いたり、セミナーに行ったり、解析事例を集めたり
した上で、ベンチマークテストもやって入れました。うちは後悔してませんヨ。
# No.3456 # 2002年8月8日 # 金色ウサギ #
> 特に二次元の小さな問題では解析可能かもしれませんが、
> 三次元の大規模な問題(要素数数千程度)では、実際に計算規模として
> 可能なものでしょうか?
理屈では2D、3Dの違いや計算規模は関係ないのですが、実際に使うとなる
と色々と影響が出てきます。
1)最適化ソフト側で計算規模に制約はありません。要は計算結果が出れば
よいのですから。
しかし、多峰性問題を解く場合などはかなりの回数の計算が必要です。
となると、 計算規模は小さい方が望ましいですよね。
また、パラメータを変えて自動計算させる仕組みですので、後から計算
結果が妥当なものであるかを確認するケースも出てくるでしょう。
そのことを考えると、シンプルなモデルがベターです。
2)3DだとCADで形状を変更するときに注意が必要です。
最適化ソフトは、形状がちゃんとできるのかを考えてパラメータを変更
するわけではありません。2Dならば、ユーザが変更可能なパラメータの
範囲を事前に把握するのは簡単ですが、3Dでは結構難しいです。
最適化ソフトが指定したパラメータで形状変更がうまくいかないケース、
形状変更できても解析モデル生成がうまくいかないケースを想定して
CADのマクロを作らなければなりません。
ただ、この辺りを理解して使う分には障害にはなりません。回避する術は
ありますので。知らないで使うことが問題ということです。
# No.3457 # 2002年8月8日 # よし☆彡 #
> しかし、多峰性問題を解く場合などはかなりの回数の計算が必要です。
> となると、 計算規模は小さい方が望ましいですよね。
こんにちわ.ハッピーさん,金色ウサギさん,参考になります.
私も汎用ソフトを使ったことがないので教えて下さい.
たとえば,アルゴリズムの選択による経路依存解について,
真解であるか,または,最良の選択であったかどうか
判断する上で,なにか秘策,提案がありますか?
また,セミナーに参加しても,たとえば,多くのアルゴリズムが
あるなか,どの方法が良いのかその神髄がよく説明されてないように
感じます.このへんの考えは,直面している問題のルートと別に,
CAEソフトと一緒で使っていく中でノウハウ?(or勉強)を蓄積して
いく物でないかとも思えますが.
なにか良い案,情報などありますか?
# No.3459 # 2002年8月8日 # 金色ウサギ #
> たとえば,アルゴリズムの選択による経路依存解について,
> 真解であるか,または,最良の選択であったかどうか
> 判断する上で,なにか秘策,提案がありますか?
う~ん、難しいですね。秘策と言えるものはないですね。
経路依存解というのは初期値が違うと異なる最適解が得られること
ですよね。数理計画法などを使った数理的手法で多峰性問題を解く
ときに生じますよね。
やはり、多峰性問題には探索的手法を用いるという当たり前の方法
になるのではないでしょうか。ちなみに、iSIGHTには焼きなまし法
と遺伝的アルゴリズムがあります。
探索的手法をサポートしていない、もしくは、1ケースの解析時間
が長く、なるべく速く最適解を求めたいという場合は、パラメータ
スタディを行ってから最適解に近いパターンいくつかを初期設定に
して数理計画法で解くといった実用的(?)な方法もあります。
でもこれは理論的には怪しげです。あくまでも実用的な方法です。
> また,セミナーに参加しても,たとえば,多くのアルゴリズムが
> あるなか,どの方法が良いのかその神髄がよく説明されてないように
> 感じます.このへんの考えは,直面している問題のルートと別に,
> CAEソフトと一緒で使っていく中でノウハウ?(or勉強)を蓄積して
> いく物でないかとも思えますが.
> なにか良い案,情報などありますか?
iSIGHTでは、探索的手法なら焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)
を勧めているようです。また、数理的手法ではMMFD(Modified Method
of Feasible Design、数理計画法を改良したものでしょうか)を使う
ことが多いようですね。
でも、神髄となると。。。
SAは実用的な点も含めてよく採用されるのだと思います。遺伝的アルゴ
リズムはかなりの計算回数が必要だと聞きますし。
最適化手法にこだわるのなら、ソフトの開発元や大学の先生などに話を
伺うのも良いのかも。エンジニアス・ジャパン(iSIGHT開発元の日本法
人)の設立記念講演会ではそのあたりの話が出ていたように思います。
私にはちんぷんかんぷんでしたが (^^;
# No.3460 # 2002年8月8日 # よし☆彡 #
>iSIGHTでは、探索的手法なら焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)
>を勧めているようです。
そうですか,やっぱり1回の計算時間がネックになってる感じがしますね.
詳しく書いていただいてありがとうございます.
余談ですが,一時期GA(遺伝的アルゴリズム)がものすごいブームで
様々な問題に応用されてきましたが,GAが流行るかはやらないかのころ,
生物の進化は,そんな単純なものでないと,激怒された先生がおられました.
もちろん,その方は生物の進化に思い入れがあったのだと思いますが,,,
GAも結構パラメータに依存してしまいますからねぇ
本当に真解だけにやっかい!
すみません,つまらない余談でした.
(編集担当:T学生 2002/12/09)
< HDDについて >
# 2002年1月19日# pihade#
HDDの性能が解析の速度に影響ある、というような記述を見た記憶があるのですが、
では下記の2パターンの場合はどちらの方が早くなるんでしょうか。
1.SCSIのHDDで回転数の多いもの(15000rpmかな)一台
2.IDEのRAID0(x2構成)でATA100,7200rpm
じゃあ、CPUを高速化するのとHDDの性能を上げるのはどちらが有効か、などなど。
他にも興味ある点はあったりしますが、まずここが気になっています。
(HDDのrpmって、解析では実際どれくらい差が出るものなんでしょう。。。)
# 2002年1月21日# c#
> HDDの性能が解析の速度に影響ある、というような記述を見た記憶があるのですが、
>では下記の2パターンの場合はどちらの方が早くなるんでしょうか。
中間ファイルなんて物を読み書きするソフトでは、思いっきり影響しますね。
CPUの使用率が10%ぐらいしかいかなくて、HDDのアクセスランプが点滅しているなんて状態が何十分も続く事がありますから。
> (HDDのrpmって、解析では実際どれくらい差が出るものなんでしょう。。。)
回転数は確かに重要なのですが、回転数よりも転送速度を見て下さい。
IDEはちょっと前までATA/66で、これは毎秒最大66MBのデータ転送が行えるという物。
その後、今ではATA/100が主流でATA/133も出て来ています。
SCSIはUltraSCSI160とかってのが毎秒160MBですかね。
単純に考えれば、160MB/SのSCSI1台より、100MB/SのATAを2倍する方が早い事になります。
atmoriさんが紹介しておられるRAM DISKはもっともっと高速になって、フリーソフトでマシンのRAMを使って実現する物なら、
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se108927.html?y
とか、色々ありますが、なにぶんマシンに内蔵しているRAMが多くないと何とも・・・
うちの部門のRAM2GBのNTマシンは、RAM増設用のカードが壊れて、マザーボード上に直接挿せる1GBだけで運用中ですから、この程度のRAM容量では全然足りませんね。
RAIDって早くて良いですよー。
自宅のPen3-450(Win98、ATA/66)が起動に75secかかっているのに、Athlon1600+(WinXP,ATA/100×4-RAID5)では20secです。
うちの会社では、何度も何度もRAIDの重要性を訴えても買ってもらえないんですが。
# 2002年1月21日# c#
追伸です。
実際に有名なベンチマークソフト「HDbench」を使ってテストしてみました。
結果、Pentium3-1GHzのSCSIマシンでは、
Read=21270、Write=19269、Copy=1739
Athlon1600+のRAID5マシンでは、
Read=40441、Write=14857、Copy=2384
・・・となりました。
RAID5のWriteが遅いのはパリティ計算をしているからで、RAID0+RAID1にすればWriteも早くなります。
(編集担当:T学生 2002/03/28)
< 受託計算について >
# 2001年6月19日 # aa #
少しお伺いしたいのですが、通常、解析の受託計算では、1件につき料金がかかるのでしょうか。また、1件につきどれくらいの期間かかるのでしょうか。ケースバイケースだとは思うのですが、いろいろなHPを見てみたのですが、節点数で分けられているところが多かったです。やはり、形状の複雑さなどは要素数よりも節点数で表現するものなのでしょうか。
# 2001年6月19日 # チャーリー #
相場1日 10万程度×かかる日数だと思います。
>ケースバイケースだとは思うのですが、いろいろなHPを見てみたのですが、
>節点数で分けられているところが多かったです。
>やはり、形状の複雑さなどは要素数よりも節点数で表現するものなのでしょうか。
そうですね。自由度が重要な鍵です。
# 2001年6月19日 # aa #
チャーリーさん、ありがとうございます。相場1日30万ですか。もし、節点数50000くらいでも、そのくらいかかるのでしょうか。ちなみに、プラスチックの流動解析なのですが・・・結構高いものなんですね。
# 2001年6月19日 # チャーリー #
>相場1日30万ですか。
>もし、節点数50000くらいでも、そのくらいかかるのでしょうか。
>ちなみに、プラスチックの流動解析なのですが・・・
>結構高いものなんですね。
50000節点の意味がわかりませんが、節点数はいつでもいくらでも増やせますが、減らすことのできる解析やさんを選んだ方がいいかもほとんどは人件費でしょう。内訳教えてくれるはずですがうちでは、お願いする方ですが、ぼったくりはしないはず!?解析屋さんなど詳しい方の意見も聞きたいですね。
# 2001年6月20日 # ハッピー #
>相場1日30万ですか。by_aaさん??
>相場1日 10万程度×かかる日数だと思います。
とありますが。 30万/日も取るところを私は聞いたことがありません。受託解析は人件費が殆どでしょうね。エンジニアの腕の差やソフト/ハードの差で処理能力には大きな差があるでしょうが、何故か単価は似たり寄ったりだったりして。
# 2001年6月20日 # 浅香唯唯 #
>>相場1日30万ですか。
>by_aaさん > >??
>>相場1日 10万程度×かかる日数だと思います。
>とありますが。 30万/日も取るところを私は聞いたことがありません。byハッピーさん
以前、あるベンダーさんに解析サポートとして依頼(ここは基本的に受託解析は行っておらず、こちらで形状作成したデータを渡してFEMモデルを作ってもらうという形。)した時、一件につき30万近くかかりました。(日数としては1日くらいだと思います。)けっこういい商売だなと思ったりしますが、受託解析を行って、今までに解析できなかったという経験のあるかたはいらっしゃるでしょうか。
# 2001年6月20日 # atmoriatmori.hoops.ne.jp/ #
過去に何回も書きましたが、やっぱまずは「ベンチマーク」と称して簡単な(といいながら、結構業務的な)例を数社に提示して これが解けたら以後付き合うので、今回は見積もりという事で、 無料でお願いできませんでしょうかと言ってみる。もちろん1回しか使えない手ではある。(笑)うちでCAEソフト買うときも数社に例題解いてもらったし。(どうしても有料と言ったところもあったけど)
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< 6面体メッシャー >
# 2000年4月20日 # ピンクのムカデ #
6面体自動要素分割について、昨年末からベンチマークをしましたので概要を紹介します。
数社のベンダーに対して私共の各分社毎にモデルを提供して要素分割をお願いしました。私共からは、I-DEASで作成した掃除機のサゲテ(持ち運ぶときに使う樹脂の取っ手)を事例にしました。実は、この部品は、解析的にはSHELLでモデル化すべきなのですが、設計現場が、せっかく3次元データを作ったからそのまま解析モデルにしたいと要望を実現するために(4面体で要素分割した後の結果精度までは感心なく!)Ver2.1からバージョンが上がる(新機能で良くなりましたよという声にだまされ)たびに、また駄目かと苦い思いをしている自由曲面の薄板のカタマリにリブが配された部品です。最近は、3時間ぐらいグチャグチャモデルをいじると4面体で切れるようになりましたが・・・ 結果は結果ですのでベンダーさんには悪いですが紹介します
・ICEM、KUBRIX 次期バージョンで再トライさせてください
・CADAS お見事でしたただ、CADASは私共が考えている設計者が簡単に使えるというものとは少し違いこのHPに頻繁に書きこみされておられるマニアックな方達には大いに受けるソフトという印象を持っています。CADASでお世話になったH製作所のT氏は社内でCAEユーザー会を立上げられた方で知り合いになれて良かったと思っています。(結果は良かったけど買えないお詫び)メッシャーを変換すると「滅私ゃー」になるのは苦労を判ってくれているのでしょうか?
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< NAFEMSについて >
# 2000年2月18日 # Joseph #
NAFEMSという、イギリスのスコットランドにあるOrganisationをご存知の方、NAFEMSについて何でも結構ですので教えてください。特に、日本及びアジアでの知名度が知りたいです。
# 2000年2月19日 # ハッピー #
>NAFEMSという、イギリスのスコットランドにあるOrganisationby_
JosephさんNAFEMS。私の場合、どこかで見たことがあったような気がする。っていうくらいです。HPをネット検索すると、「FEM解析の信頼性云々」と、いろんなベンチマークをやっているみたいですね。皆さん、ご存じですか?Josephさんは参加されているのでしょうか?
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< EWSとPC 一考察 >
# 1999年9月20日 # HT #
最近、またEWSとPCの話題がありましたが、今まであまりなかった観点で意見を述べたいと思います。私のところでも、EWSからPCへの移行を計画しています。今までSUNUltra1を使っていました。いくつかベンチマークした結果、Ultra1:P3500MHzで 1:0.4~1:0.2くらいの結果でした。P3500MHzでも結構速いです。ただし、チップもそうですが、採用しているチップセットにも注意を払った方がいいかと考えます。
例えば、富士通、IBM、DELLなどは、INTELの440BXor440GXを使っていますが、これのピークメモリバンド幅は800MB/secです。ところが、同じP3でも、Intergraph、Compaq、NECなどは、RCCChampionというチップセットを採用しており、このピークメモリバンド幅は1.6GB/secと倍になります。SGIのCobaltでは実に3.2GB/secです。Alphaチップでは、TSUNAMIというチップセットを使っており、これも速いです。(数値は忘れてしまいました。すみません。)ちなみに、Ultra1では、1.3GB/secです。私の簡単なテストでは、同じP3でも、チップセットの違いで計算効率(CPUタイム/エラップス)で10%~15%の差が付きました。バンド幅が大きい方が計算には有利です。特に、非線形解析のようなマトリックスを何回も作り直すものや、Pro/MECHANICAのMulti-PassAdaputiveのような場合にはこの「差」の積み重ねがとっても効いてくるような気がしています。また、2次キャッシュも大きい方がいいです。でも、P3ではほとんどのメーカーは512KBですね。SGIが1MBキャッシュを出してますけど(DELLも出していたかもしれません)。EWSではキャッシュが2MB~4MB搭載されてますから、PC陣営にもガンバッテほしいところです。以上から、計算だけを考えるとAlphaがいいですが、高いし、将来事務(ワープロ)用に転向させることを考えると、ちょっと心配です。#実際に使われている方、FX!32のエミュレーションって#どのくらいうまく動いていますか? 教えてください。ということで、やっぱりP3で行こうということが多くなると思います。そのときに、価格がそんなに変らないのであれば、チップセットの性能の良い方を選択した方がいいのではないかというのが私の考えです。みなさんのご意見をお待ちしています。(長文ですみませんでした。)
# 1999年9月21日 # sippo #
はじめまして、sippoと申します。H.Tさん、鋭い考察、とっても参考になりました。私は去年EWS(HP9000/735)をPC(P2450MHz)に置き換え、Pro/MECHANICAとI-DEASMS6、その他諸々を使っています。それなりに満足していますが、増設のPCを検討中なもので。では、今後とも宜しくお願いします。
# 1999年9月22日 # ハッピー #
>私は去年EWS(HP9000/735)をPC(P2450MHz)に置き換え、
>Pro/MECHANICAとI-DEASMS6、その他諸々を使っています。
>それなりに満足していますが、増設のPCを検討中なもので。by_sippoさん
sippoさん、教えて下さい。お使いのPCは、sippoさん専用なのでしょうか?それとも共用のCAE用PCで、sippoさんのOA用PCは別途お持ちなのでしょうか?#これだけのソフトを一人占めできるんだとしたら羨ましいと思ったものですから...かく言う、私は、CAEコーナーがいつも満席のためOA用PCからEWSにrloginするのが常という恵まれない生活を送っています。
# 1999年9月22日 # sippo #
>sippoさん、教えて下さい。お使いのPCは、sippoさん専用なのでしょうか?
>それとも共用のCAE用PCで、sippoさんのOA用PCは別途お持ちなので
>しょうか?byハッピーさん
sippo専用PC(WindowsNT4.0)で、2台あります。OA用はノートPC(Windows95)を別途持っていますが、振動や騒音の計測と兼用です。 #そこそこの規模の会社で全社の振動騒音解析の推進担当なもので。 #“その他諸々”は公表できませんが、自分で言うのも何ですが凄いです。
>今年が最後の設計コンペになる可能性もあり,私の四度目の優勝を阻止するべく
>日常の解析から少し離れて、競いましょう。byピンクのムカデさん
コンペは当初より知ってましたが、応募したことはありません。次から次へと押し寄せてくる“日常の解析”に手一杯なもので。 #Pro/MECHANICAは、ApSと略していた時代からのユーザなのですが...(^^;では、また。
# 1999年9月23日 # ハッピー #
>sippo専用PC(WindowsNT4.0)で、2台あります。
>OA用はノートPC(Windows95)を別途持っていますが、
>“その他諸々”は公表できませんが、自分で言うのも何ですが凄いです。by_sippoさん
スゴイ!!ひょっとして正面と左右にパノラマチックにレイアウトされているのでは?NT一台にPro/MecanichaとIDEAS,,,もう一台にはあれとこれと...夢のような世界ですね。(隣のフリートークに書きましたが、私はOA用PCを酷使しているため、しょっちゅう泣きを見ています。)
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< 「多用な樹脂製品」と「EWSからPCへ」 >
# 1999年9月2日 # ピンクのムカデ #
1.樹脂流動解析については、5年ほど前に止めました。 一番大きな理由としては、実際に使用する樹脂の各種物性値が入手できない点です。 例えば、掃除機の外郭部品の材料はABSですが、多種多様のものが有ります。 強度があり成形サイクルが短いという要求を出したとしても、材料メーカーは この新材料なら、今まで以上に・・・という売込みをしてきます。 その新しい材料の物性値をメーカーが公表するでしょうか。 彼らにとって、まさに企業秘密そのものです。ですから、単に目安として、或いは 自己満足のために樹脂流動解析をするよりも、購入先の材料メーカーに対象の 部品を解析ソフトに合った解析モデルとして渡し、その結果をタイムリーに入手し、 反り解消などを考慮した金型手配をすることが、量産設計では重要と割り切りました。 ただ、最近は内製化を進める上で、再度トライしようとも考えています。
2.PCについて 私の使っているEWSのリースがまもなく切れるためにPC化の手配をしています。 結論から言うと、価格は1/5で、性能は8倍といったとこでしょうか。 ただし、価格は定価よりかなり値切り倒していますので計算時間ついてのみ 一部を紹介します。 事例はI-DEAS,NASTRANなども有るのですが、ユーザー会会長として 最後の貢献としてPro/MECHANICAで紹介します。
m1:SUN SS-20 メモリー:128Mb(リプレース対象品)
m2:IBM Zpro メモリー:512Mb クロック:550Hz
m3:IBM Mpro メモリー:128Mb クロック:400Hz
m4:IBM Epro メモリー:128Mb クロック:500Hz
CASE1 Tetra要素による自動分割処理時間(要素数約8000)
本来であれば、SHELL要素を使うかなり複雑な部品
m1:39.9min
m2: 4.8min
m3: 5.5min
m4:10.8min(ただしメモリーを256Mbにすると 4.2min)
CASE2 接触要素を含む解析でのCPUtime
m1:3317sec
m2: 415sec
m3: 492sec
m4: 280sec
ということで、私達のチームで使っているEWSをすべてPCに移行する予定です。
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< 古いWSと最新パソコンについて >
# 1999年8月28日 # もぐら #
皆さんはじめまして私の大学の3年ほど前に導入された計算機サーバーのスペックは,次のとおりです。
日立VR460-EG(2WAY)(HP9000(800))OS=HPUX10.20主記憶=384MB,HDD=22.5GBCD-ROM,圧縮DAT付UPS付
これと比べて現在のペンティアム3-600Hzなどのパソコンではシングルジョブではどちらが高性能なのでしょうか.うちの教官はパソコンは所詮パソコンであり,ワークステーションのほうが高性能と言います.本当のところどうなんでしょうか.用途は最適化計算,FEMによる応力,磁場解析等です.研究室には計算できるマシンがないので,大学のワークステーションを使っている次第です.皆さんぜひ教えてください。
# 1999年8月28日 # よう #
うーん、IntelのCPUは最近確かに速いけど、得て不得手ってあるよね?4年前使用してたHP735の4,5倍速いマシンがALPHA21164-400MHzでした。ALPHAマシンはメチャメチャ速かったんで、流体計算はALPHAに限ると思いました。大学で使ってるALPHAマシンは500MHzだけど、Intel Pen2-450MHzマシンはALPHAマシンの1/5~1/10程度の性能とのこと。磁場解析はわからないけど、流体計算の場合、Intelマシンはあまり相性が良くないようです。ALPHA互換機ならIntelPC+αの金額で買えるので、講座内にあふれかえってます。
何でも21264互換機を我が教授は買おうかなと言ってました。最新のPEN3マシンだと、HP9000シリーズと同じ位ではないでしょうか?しかし、値段を考えると十分ですよねー。
本体20万くらいで当時500万くらいしたWSと同じ性能のものが買えちゃうから。
# 1999年8月29日 # もぐら #
ようさん,ハッピーさんレスありがとうございました。大学の共用の計算機サーバーは,毎年年末近くになるとかけ込み需要が増大して占有率ががた落ちになってしまうんです。ですから自前で計算用のマシンを買う買わないの話になるのですが,研究室にお金がないのでいつも狸の皮算用になっている次第です。私の教官は,いつもWSのほうが,パソコンレベルと設計が違う,絶対高速に決まっていると強く主張し譲りません。ただ具体的な数値も無しに古いWSが良いと決め付ける態度がおかしいと思ったのです。私の教官の論理だと,世の中のすべてのパソコンよりも現在使用している古いWSのほうが高速だということになってしまいます。確かにそうかもしれません。私にはそこまで知識が無いのでそれ以上話ができませんでした。 ただこれだけコンピュータを取り巻く環境が変化を続けているのですから,3~4年前の常識が非常識になる事だってあると思うんです。だから古い知識で物事を決め付けることは,危険だと思ったのです。もし教官の認識が古いものとなっていたなら,それを指摘すべきだと思いました。それで実際のところどうなのかと思って投稿しました。今はなんともいえないので,しばらくは黙っていようと思います。みなさんありがとうございました。
# 1999年8月30日 # C #
すみません、最新マシンの比較データは持ってないのですが、Pentiumが登場した時、AlphaとPentiumを比べたデータでは、整数演算ではほんの数倍、実数演算では数百倍は違っていたと思います。(古い事なので、記憶が曖昧です)古いWSより最新のPCの方が早いと思いますが参考までに。
# 1999年9月1日 # ミー #
3000元(3000*3000)の連立方程式を解く時間
HPJ200200MHz 3.0分
HPC200200MHz 1.0分
HPC3000400MHz 0.5分
Alpha21164A566MHz 1.0分
Alpha21264500MHz 0.4分
Pentium100MHz 12.0分
PentiumII400MHz 1.5分
メモリー内で解いたときの速さです。メモリーよりも大きな連立方程式を解くと何倍も時間がかかります。PCならメモリーが安いから大きな問題に強いかもしれません。PCの性能はコンパイラによって変わります。まだPentiumIII用のコンパイラを持っていないのでPentiumIIIはPentiumIIと同じ速度しか出ませんでした。
# 1999年9月2日 # 小林篤央 #
>うちの教官はパソコンは所詮パソコンであり,ワークステーションのほうが高性能と言
>っています.本当のところどうなんでしょうか.
>用途は最適化計算,FEMによる応力,磁場解析等です.研究室には計算できるマシンが
>ないので,大学のワークステーションを使っている次第です.
>皆さんぜひ教えてください。
ご参考になるか分かりませんが、また、古いデータで恐縮ですが、だいぶ前に当方で計算した結果がありますので、参考にしてください。
1)計算データの仕様・6面体ソリッドを単純に30X30X30に分割する。同時に節点、要素を作成する。
・節点数:29、791要素数:27、000
・アプリケーションソフト:FEMAP
2)発表時期:1996年9月
3)発表場所:中央大学・理工学部(東京都文京区)
(日本数値流体力学会;「最先端メッシュ生成技術」講習会2)
4)計算結果--------------------------------------------------------------------
ハードウェア:---PCWindowsNT-----------EWSUNIX--------------------------------
富士通FMV----------HP-9000Model712/80-------------------------
(CPU:P-150MHz、メモリ:32MB)--(メモリ:32MB)----------------------
計算時間:---------84秒---------------120秒--------------------------------
以上、皆様のご参考になれば幸甚です。
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< 最新パソコンのベンチマーク結果 >
# 1999年7月6日 # 小林篤央 #
当社では、最近、ユーザーの要望により、CAE向けパソコンを製作しています。そこで、3年前に購入した当社のパソコン(結構このクラスのパソコンユーザーは多いのではないでしょうか?なぜなら、企業会計ではパソコンの償却は5年(いや6年だったかな?)なので捨てるに捨てられない…:話はそれますが、平成12年3月までは、景気対策で一括償却できるそうです。黒字の会社には朗報です。)と最近製作した当社のマシーンとベンチマーク比較しました。ハードの仕様と計算結果は下記のとおりです。なお、ベンチマークの例題は当社で開発した「磁場解析全自動CAEシステム」です。簡単にいうと以下のとおりです。
1.全自動磁場解析システム
(1)磁石の位置とパラメータ(物性値)を入れると、CAD(CAE総研製)が立ち上がり、FEMAP(ESP製:米国)にデータをわたし、自動メッシュをして、境界条件・荷重条件を自動的に入力し、PHOTO―EDDY(株式会社フォトン製)にデータを渡します。
(2)PHOTO―EDDYで着磁するものを含め全体の磁界を計算します。これは、非定常、非線形の複雑な計算(収束計算)です。次に、PHOTO―EDDYででた結果をFEMAPに渡します。
(3)FEMAPで出てきた結果を必要な部分(製品;着磁されたもの)を抜き出して再びFEMAPで形状を表示し、再度メッシュ(自動メッシュ)します。このデータをPHOTO―EDDYに渡します。
(4)PHOTO―EDDYで磁場解析(空間を含む)して、マグネットの特性を解析します。このデータをFEMAPに渡します。
(5)FEMAPで磁場全体(空気層を含む)、磁石そのもの、両方を表示します。また、計測データと比較するため、計測点と全く同じ位置のメッシュを抜き出して、周方向と径方向のグラフを表示します。(全体のコントロールプログラムとグラフ表示、インターフェース部分はCAE総研が作成しました。言語はC++です。)以上です。
2.ハードウエアの仕様CPUOPEN-GL対応のク゛ラフィックホ゛ート゛の有無製作年月
(1)P-133MHzなし1996年4月
(2)P-Ⅱ400MHzあり1999年6月
3.ベンチマークの結果(入力して結果が表示するまでの時間)
(1)P-133MHz:25.5分
(2)P-Ⅱ400MHz:2.0分
この結果からわかるのは、CAEにおいては、CPU速度だけでは、現実の計算速度の比較にはならないということです。私見ですが、HDのIO速度、ク゛ラフィックホ゛ート゛の良否、バスの速度、キャッシュメモリの大きさなどがCPUと同等かそれ以上に実計算速度に影響があると思います。まあ、いずれにしても、最新のパソコンを購入していれば問題ないですね。
# 1999年7月7日 # Q #
小林さん。PCとEWSを比べなければわかりません。磁場解析ではなく、構造解析でなければわかりません。
# 1999年7月13日 # 小林篤央 #
少し前に、質問があった内容について、コメントします。これは、学会に報告したもので、私の論文から抜粋したものです。
(1)テスト内容:6面体ソリッドを等分割でメッシュにきる速さを比べる。節点数・・・29、791///要素数・・・27、000
(2)比較マシーン
A)パソコン:P-150MHz/////////メモリ・・・32MB
B)EWS:HP9000Model712/80MHz///メモリ・・・32MB
(3)結果(ターンアラウンド・タイム)
A)パソコン:84秒
B)EWS:120秒
この時の発表時の質問等で、これからはパソコンで十分計算できるとの認識ができたように思います。
*日本数値流体力学会(1996年9月、中央大学・理工学部にて発表)
*日本機械学会(1996年11月、東京大学・工学部にて発表)
(編集担当:T学生 2001/12/18)
< WSについて >
# 1999年1月19日 # 影 #
NTとかEWSとか、各社扱う対象(モデル)が違うからどれが良いとか決めれないんでしょうね私は、CRAYを以前使ってまして、CRAYだから早いに決まっていると思ってましたが本当は、EWS(UNIX)の方が断然早くて時代の違いを実感してました。そしてその時このEWSはアルファーチップだから早いのだと信じていました。これが2年ぐらい前の話で、実はこの話には続きがありまして、半年ぐらい前に、インテルのCPU(NT)でベンチマークした所(確か8千要素の非線形)、ほとんどスピードが変わらないと言う結果が出てしまったのです。なんだか時代の進化の早さは恐いですよね。機械だけで言うとパソコンの10倍は高いEWSよりも安い方が普及すると思います。中にはEWSのソフトとパソコンのソフトで扱う要素数のチューニング違いから大規模モデルをパソコンで解くと非常に時間が掛かる言った話も聞きますが、ソフト上で問題なければパソコンは使えると思います。最近は、ウエーブフロントソルバーもスパーズ化(ソリッドなら10倍は早いでしょう!)してきてますし、昔からある部分構造法やサブモデリング法を使うとか色々方法はあると思うのですがどうでしょうか?
# 1999年1月20日 # チキンジョージ #
>私は、CRAYを以前使ってまして、CRAYだから早いに決まっていると思ってましたが
>本当は、EWS(UNIX)の方が断然早くて時代の違いを実感してました。そしてその時このEWSは
>アルファーチップだから早いのだと信じていました。
>これが2年ぐらい前の話で、実はこの話には続きがありまして、
>半年ぐらい前に、インテルのCPU(NT)でベンチマークした所(確か8千要素の非線形)、ほとんどスピードが
>変わらないと言う結果が出てしまったのです。
なんだか時代の進化の早さは恐いですよね。実は私も学生時代誤解してましたが、計算機のパフォーマンスのボトルネックは昔と違い今は演算でなくデータ転送に有ります。レジスタ-キャッシュ間・キャッシュ-メインメモリ間でいかに効率よくデータ転送を行うかがポイントです。これはスパコンからパソコンまで機種にかかわらずいえます。CPUが高性能でもデータ転送能力が低ければパフォーマンスは低いものになります。CPUの性能が全体の速度を左右するような場合はレジスタの数が多いRISCマシンの方がX86CPUマシンより速いはずです。
>機械だけで言うとパソコンの10倍は高いEWSよりも安い方が普及すると思います。
何と何を比較してのことかはわかりませんが、対応するクラスならいくらなんでも10倍はないでしょう。もう昔みたいに殿様商法は通用しません。デスクトップマシンでUNIXがWindowsにかなわなかった原因は価格でした。さすがに同じ轍は踏まないでしょう。私はUNIX環境で作業しています。仕事柄依頼に応じてプロダクトの補助ツールを作成したり、解析データ生成ツールを作成したりしますが、こんなとき標準で開発環境のあるUNIXは非常にありがたいです。こうした開発環境に加えGNUを始めとするフリーウェア群がソースコード付きで出回っているのがUNIXの強みで個人的には非常に満足しています。
>中にはEWSのソフトとパソコンのソフトで扱う要素数のチューニング違いから大規模モデルを
>パソコンで解くと非常に時間が掛かる言った話も聞きますが、ソフト上で問題なければパソコンは
>使えると思います。
これはその通りです。ただあのOSはもうちょっとなんとかしてもらいたいものですが。
# 1999年1月24日 # 影 #
FEの為のEWSを見積もると500万はするでしょう。しかし、パソコンなら50万しないと思いますが..どうですか?
(編集担当:T学生 2001/12/18)