- アキュムレータ(蓄圧器)
[あきゅむれーた] [機械]
射出成形機の油圧回路に窒素ガスボンベの圧力を利用し、蓄圧された高圧大容量の油が、必要に応じて短時間に供給される構造をいう。構造によりピストン式、ダイヤフラム式、プラダ(気体袋)式がある。ポンプのみの回路に比べ、立ち上がり応答性のアップ及び高速、高圧射出が可能となる。また、吹込み成形機などにおいては、溶融樹脂を蓄積する部分をアキュムレータと呼ぶ。
- アクチュエータ
[あくちゅえーた] [機械]
油圧機器において、油がもっている圧力や速度などの油圧エネルギーを、機械的なエネルギーに変換して仕事をする機器を油圧アクチュエータと総称している。また広い意味で油圧モータともいう。すなわち、油圧制御装置の最終目的は、油圧アクチュエータを作動させることにある。油圧アクチュエータを分類すると、次のようになる。1、油圧シリンダ(直線往復運動) 2、揺動モータ(有限回転、往復反転、運動) 3、油圧モータ(無限回転運動)。射出成形機には、1と3が使用されている。
- インターロック(インターロック回路)
[いんたーろっく] [機械]
1つの動作をさせる際、その動作と全く相反する動作のスイッチ(信号)が入っていた場合、危険防止のために同時作動を防ぐための安全保護回路をいう。その場合の動作は先に入っている回路が優先して作用、作動する。
- インラインスクリュ式射出成形機
[いんらいんすくりゅしきしゃしゅつせいけいき] [機械]
スクリュで成形材料を可塑化させるとともにスクリュがプランジャの作用もする形式の射出成形機をいう。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム、発砲成形材料など各種成形材料の成形に利用されている。現状では、このタイプの射出成形機が主流になっている。
- エジェクタ(突出装置)
[えじぇくた] [機械]
成形品を金型から取り出すために、突き出す装置。
- エジェクタストローク
[えじぇくたすとろーく] [機械]
成形品を金型から突き出す距離をいう。
- エジェクタ方式
[えじぇくたほうしき] [機械]
金型から成形品を突き出すやり方で、油圧式と機械式がある。
- エジェクタ力
[えじぇくたりょく] [機械]
成形品を金型から突き出すための力を表す。
- エンコーダ
[えんこーだ] [機械]
アナログ量である機械的な運動量(変位量や速度など)をデジタル電気信号に変換して検出するセンサのことをいう。ロータリエンコーダとリニアエンコーダがある。射出成形機のスクリュ変位検出などに用いられるが、ポテンショメータと異なりデジタル方式であるため、コンピュータによる成形機制御に適している。検出方法の違いで光電式、磁気式、電磁誘導式などがある。
- 延長ノズル
[えんちょうのずる] [機械]
射出成形機のノズルが金型キャビティのゲート部まで延長されているノズル又はスプルの短縮化をはかるために延長されたノズルをいう。
- オープンループ制御(開ループ制御)
[おーぷんるーぷせいぎょ] [機械]
射出成形機のプロセス制御の方式の一つで、射出圧力や射出速度などの成形条件を多段階に設定できる。油圧シリンダや金型内圧センサなどからのフィードバック信号による自動補正機能がないため、外乱の影響は避けられないが、電流調整によりサーボバルブの開閉を行うため再現性の良い制御が可能である。
- 可塑化
[かそか] [機械]
射出成形機においての可塑化とは、スクリュ方式の場合、加熱(ヒータ)と機械的操作(スクリュ回転)によってプラスチック材料を柔軟(溶融)にすること。
- 可塑化能力
[かそかのうりょく] [機械]
成形機の能力を表す方法の一つで、単位時間内に可塑化しうるプラスチック材料の最大重量をいい、kg/Hrで表す。
- 型締方式
[かたじめほうしき] [機械]
射出成形機には、トグル式・直圧式等の方式がある。
- 型締力
[かたじめりょく] [機械]
充填した溶融樹脂の圧力に対抗して、金型を閉じておくために金型に加える力をいい、tonf又はkNで表す。
- 型閉時間
[かたとじじかん] [機械]
成形の際、金型を閉じ始めてから完全に締め終わるまでの時間。
- 型閉速度
[かたとじそくど] [機械]
型閉時の可動盤の移動速度をいう。成形機のカタログ等では、その最高速度で表す。
- 型内圧力
[かたないあつりょく] [機械]
成形過程において、樹脂を充填した時の金型内面に発生する圧力をいう。
- 型開ストローク
[かたびらきすとろーく] [機械]
成形品を取り出すために金型を開く可動盤の移動距離を表す。
- 型開速度
[かたびらきそくど] [機械]
型開時の可動盤の移動速度をいう。成形機のカタログ等では、その最高速度で表す。
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