- ポリエーテルケトン(PEK)
[ぽりえーてるけとん] [樹脂]
ポリエーテルケトンはPEEKに似ているが、PEEKよりさらに耐熱性が高い(約20℃〜30℃高い)。性質はPEEKに似る。
- ポリエーテルスルホン(PES)
[ぽりえーてるするほん] [樹脂]
ポリエーテルスルホン(PES、PESF)はポリスルホンより耐熱性が高く、スーパーエンプラに属する。耐熱性は熱可塑性樹脂の中では、最高クラスに属し、また耐衝撃性も大きい。耐薬品性も良く、無毒である。耐熱水性もすぐれ、難燃性である。用途としては、電気、機械部品、医用機器、食品分野に用いられ、塗料としても用いられる。
- ポリエステル
[ぽりえすてる] [樹脂]
主鎖にエステル結合をもつ重合体で、多塩基酸と多価アルコールとの重縮合などによって得られる。不飽和ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどがある。
- ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE)
[ぽりえすてるけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてポリブチレンテレフタレート(PBT)系ポリエステル、ソフトセグメントとしてポリメチレングリコール(PTMG)のような脂肪族ポリエーテルからなっている。結晶化速度が速く、射出成形性にすぐれ、機械的強度、耐薬品性とともに、Tgが-70℃以下(PTMG)で、低温柔軟性が良好である。ソフトセグメントの選択によって、耐熱性、耐候性が向上する。主な用途として、油ホース、ダイヤフラム、Oリング、ロール、チューブベルト、電気・電子部品に使用されている。
- ポリエチレン(PE)
[ぽりえちれん] [樹脂]
エチレンを重合した熱可塑性樹脂をポリエチレン(PE)といい、分岐度、分岐の種類、分布などにより密度や特性が変わる。一般に密度を基準にして高密度ポリエチレン=HDPE (0.941〜0.965)、中密度ポリエチレン=MDPE (0.926〜0.940)、低密度ポリエチレン=LDPE (0.910〜0.925)、超低密度ポリエチレン=ULDPE (0.985〜0.909)に分類されている。又、エチレンとオレフィンの共重合により作られた低密度ポリエチレンを線状低密度ポリエチレン=L-LDPE と呼んでいる。一般に中密度ポリエチレン以下を軟質で高密度ポリエチレンを硬質としている。また、製造法から見るとラジカル重合開始剤を使用し、500〜7000気圧の高圧を使用して合成する高圧法。金属酸化物系触媒を使用し、30〜40気圧の中圧を使用して合成する中圧法。チグラー系触媒を使用し、10気圧以下の低圧を使用して合成する低圧法に分類されている。高圧法低密度ポリエチレンは、原料としてエチレンのみを使用し、重合中の連鎖移動反応で分岐を作るが、他はαオレフィンの共重合により、短鎖分岐数を調整し密度を制御する。ポリエチレンの物性に影響を与える主たる因子は、分子量、分子量分布、分岐の数、種類その分布などの構造因子であり、これらの変化によりいろいろな特性を有するポリエチレンが得られる。また、新しい製造法として従来まで低密度ポリエチレンの製造には1000気圧以上の高圧を使用して合成する方法が主流だったが、エネルギー消費が少なく中低圧でエチレンとブテン-1などのコモノマーを共重合させ、低密度ポリエチレンと類似した性質をもつ直鎖状低密度ポリエチレンの製造法が開発され、現在の日本では低密度ポリエチレンのうち4割近くがこの製造法で生産されるようになった。ポリエチレンの用途として、低密度ポリエチレンは各種包装用のフィルム・ラミネート、包装用中空容器、軟質成形品およびパイプ・電線被覆 等で、高密度ポリエチレンは包装用フィルム、各種瓶および中空容器、各種コンテナなどの成形品および工業用フィラメント などである。
- ポリ塩化ビニール
[ぽりえんかびにーる] [樹脂]
塩化ビニール(PVC)を参照。
- ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(TPVC)
[ぽりえんかびにるけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
熱可塑性エラストマーの一つで、他の熱可塑性エラストマー(TPE)と異なりハードセグメントとソフトセグメントの共重合体ではなく、軟質PVC製造時にサスペンシ゛ョンや乳化重合で部分架橋ゲルを含有させたゲルPVC、高重合度PVCの可塑化物、NBR変性PVCなどがある。耐候性、耐熱老化性、耐油性がすぐれ、PVCと比べ圧縮永久ひずみ、耐屈曲性が良い。
- ポリオレフィン
[ぽりおれふぃん] [樹脂]
エチレン、プロピレンなどのオレフィン類の単独重合体、または異種ポリオレフィンとの共重合体の総称で、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがその代表的なもの。
- ポリカーボネート(PC)
[ぽりかーぼねーと] [樹脂]
ビスフェノールAとホスゲンの縮合重合によって造られる樹脂で強靱で透明性、耐熱性、寸法安定性、難燃性などに優れ、特に衝撃強度は熱可塑性樹脂でも最高に近い値を示す。耐化学薬品性、耐ストレスクラッキング性に弱点がある。炭酸エステル結合をもつため、水分があると溶融時に分解を起こすことがあり、成形品の外観、品質はもとより成形上のトラブルを生ずるので使用に際しては乾燥を必要とする。
- ポリスチレン(PS)
[ぽりすちれん] [樹脂]
代表的な熱可塑樹脂の一種でスチレンおよびその誘導体を主体とする重合体をいう。種類としては一般用(GPPS)と耐衝撃用(HIPS)がある。
- ポリスルホン(PSF)
[ぽりするほん] [樹脂]
ポリスルホンは若干着色しているが、透明で、耐熱水性と無毒のため、食品、医用機器に用いられる。スーパーエンプラに属し、耐熱性は高く、難燃性で耐薬品性が良好で酸、アルカリにも耐える、低温特性も良好で冷凍トレイ、電子レンジトレイに用いられる。電気、機械部品にも用いられ、義歯、ポンプなど医用にも用いられる。
- ポリフェニレンエーテル(PPE)
[ぽりふぇにれんえーてる] [樹脂]
ポリフェニレンエーテルは耐水、耐熱水性にすぐれるが、耐候性に若干の難点をもち、耐熱性が高いため、成形が困難であった。難燃性であるので、ポリスチレンとブレンドして変性PPEとしたところ、加工温度も下がり、耐水性もあり、適度な耐衝撃性もあり、エンプラの中心的材料となった。ブレンドはその成分割合で耐熱性や強度を変化させることができる。
- ポリフェニレンオキサイド(PPO)
[ぽりふぇにれんおきさいど] [樹脂]
耐熱性を有するポリエーテル樹脂で、キシレノールを銅触媒で酸化重合して得られる熱可塑性樹脂。高い熱変形温度と硬度、耐衝撃性、引張り強さに優れている。酸、アルカリに耐えるが芳香族炭化水素、塩素化炭化水素溶剤に弱い。改良したものに変性PPO(ノリル)がある。
- ポリフェニレンサルファイド(PPS)
[ぽりふぇにれんさるふぁいど] [樹脂]
ポリフェニレンスルフィドともいい、耐熱性にすぐれ、ガラス繊維との親和性もよい。難燃性で、耐薬品性にすぐれ、摩耗性も少なく、非粘着性をもつ。強度もあり、機械、電気などの部品に用いられる。
- ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー
[ぽりぶたじえんけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
熱可塑性エラストマーの一つで、分子内に1、2結合を含む低結晶性シンジオタクテック構造を有し、平均分子量は10数万、結晶化度15〜35%を保有する。熱可塑性素材として、フィルム、履物、カーペットに、側鎖の2重結合を利用した加硫ゴムとして、スポンジ、高硬度ゴム製品に使われる。主な用途として、サンダル、ケミカルシューズ、発泡ジョギングシューズ、生鮮青果物用フィルムなどの用途に使用されている。また、過酸化物架橋の共架橋剤としても使用されている。
- ポリブチレンテレフタレート(PBT)
[ぽりぶちれんてれふたれーと] [樹脂]
テレフタル酸とブタンジオルから縮合重合で製造された新しい熱可塑性ポリエステル樹脂。機械的性質、高い熱変形温度、耐摩耗性など、ポリアミド、ポリアセタール並みの性質を有し、また吸水率も小さく耐油性に優れているが、強酸、強アルカリ、熱水に弱く衝撃強度のノッチ感度が高い点などの欠点がある。
- ポリプロピレン(PP)
[ぽりぷろぴれん] [樹脂]
プロピレンを主体とする重合体をいう。結晶性高分子の一つであり、軽量(比重約0.902)で機械的性質、剛性、曲げ疲労性などに優れている。耐熱性、耐ストレスクラッキング性はPEよりも優れているが低温衝撃性は劣る。成形収縮率が大きく寸法精度が出しにくい。
- ポリメタクリル酸メチル(PMMA)
[ぽりめたくりるさんめちる] [樹脂]
メタクリル酸メチルの重合体であるが、メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体も含め、一般にメタクリル樹脂という。ラジカル開始剤の存在下で塊状、溶液、懸濁、乳化重合などにより作られる。その特徴は、無色透明で耐候性もすぐれており、塊状重合物から作られた板は、光学レンズ、風防ガラスなどとして利用され、照明器具、看板などの表示材料としても使用されている。さらに高級日用雑貨としても使用されるほかに、塗料、接着剤として共重合体が使われている。JIS K 6717 は成形材料の品質を規定している。PMMAと略称されている。
- ポリメチルペンテン(PMP)
[ぽりめちるぺんてん] [樹脂]
ポリメチルペンテンは透明であるが、結晶性である。性質はPPに似ているが比重は最小(0.83)で、耐熱性がPPより30℃〜40℃高く、耐油性もPPよりよい。耐薬品性にすぐれ、耐クリープ性もよい。比較的柔らかいが、温度が高くなっても変形が起こりにくく、PPとの間には差がある。無毒であり、医用機器に用いられる。その他の用途として、電気絶縁材料、離型紙、食器、電子レンジ用トレイ、実験器具、動物飼育箱、ペーパコートなどがある。
- マスターバッチ
[ますたーばっち] [樹脂]
ナチュラルペレットと着色カラーペレットを、所定の割合で混合して、直接射出成形して最終製品にする方法。
|