- 竪型射出成形機
[たてがたしゃしゅつせいけいき] [機械]
型締機構、射出機構ともに垂直方向に作動するようになっている射出成形機をいう。横型射出成形機と比較してインサートの保持が容易で、成形機の床面積が少ないなどの特徴がある。竪型成形機メーカーとして(株)山城精機製作所さんが有名。
- タブゲート
[たぶげーと] [金型]
射出成形用金型において、特別に設けた成形品の突起部(タブ)に付けるゲートをいう。
- ダイアフラムゲート(ディスクゲート)
[だいあふらむげーと] [金型]
ディスクゲートを参照。
- ダイプレート
[だいぷれーと] [機械]
金型を取り付ける厚い金属板をいい、固定盤及び可動盤がある。
- ダイレクトゲート(スプルゲート)
[だいれくとげーと] [金型]
射出成形用金型で、スプルから直接キャビティに連結しているものをいう。
- 弾性
[だんせい] [樹脂]
一定の限度以下の外力を加え変形させ、その後、外力を取り除くと原形にもどる性質をいう。
- 弾性限度
[だんせいげんど] [樹脂]
材料に応力を加えると応力の増加と変形量(ひずみ)が正比例的に増大していくが、さらに応力が増大すると両者の関係は正比例的ではなくなり、応力を取り除いても原形にもどらなくなる、原形にもどる応力の上限をいう。
- 弾性率
[だんせいりつ] [樹脂]
弾性限度内において、材料が受けた引張り、曲げ、圧縮、せん断、ねじれなどの応力を材料に生じたひずみで除した値をいう。Kgf/mm2、N/mm2、Paの単位で示す。また弾性限度を超えた領域で、応力−ひずみ線図上の任意の位置における応力とひずみとの比を見掛け弾性率という。
- チェックシート
[ちぇっくしーと] [品質]
チェックシートとは簡単なマークを記入することによってデータが簡単にとれ、しかもそのデータが整理しやすいように、また、製品や作業などの点検・確認項目が漏れなく、合理的にチェックできるように、あらかじめ設計され、必要項目の表や図が記入してあるシートのことをいう。チェックシートは、簡単にチェックするだけで必要なデータをまとめたり、点検・確認項目を漏れなく、手順よく点検・確認できるという便利な手法であり、データの分類項目別の分布を知ることができる。チェックシートをうまく活用するには、1)目的に合ったものを選ぶか、または作成する、2)簡単にチェックできる、3)チェック項目はつねに検討し、必要により改訂する、4)チェックのしかたをルール化しておく、5)点検項目は作業の順序と合わせておく、6)データの履歴を明らかにしておく、7)時期を失わないうちにアクションをとる、などが大切である。
- チェックポイント
[ちぇっくぽいんと] [品質]
工程(業務)を管理するためにチェックすべきすべての点をいう。生産(仕事)を順調に行うためには、製品(仕事の結果)はもちろん工程(業務遂行上)のいろいろな箇所が対象になる。
- チェックリスト
[ちぇっくりすと] [品質]
仕事が正しく行われているかどうか、または、製品などが基準に照らして、正しく製作されているかどうかを点検・確認し、その結果を記入する一覧表のことをいう。この一覧表にはあらかじめ点検・確認する項目を具体的に記入しておき、簡単に、迅速に、楽に点検・確認ができるように様式化されているのが普通である。チェックリストは仕事の落ち・漏れを防止することや、手際よく仕事を進めることがねらいである。そのために、あらかじめ点検・確認事項を漏れなくリストアップすることが大切である。また、そのチェックリストは、何をチェックするのか、対象となる品物または仕事を、いつ、誰がチェックするのかなど、あらかじめ明確にしておくことが大切である。チェックリストの使用例としては、安全点検、設備点検、計測器点検、作業条件点検、工程検査、始業点検、活動の自己点検など多くのものが職場のみならず、日常生活や家庭でも活用されている。
- 蓄光材料(蓄光剤)(発光材料)
[ちくこうざいりょう] [樹脂]
蓄光材料とは、太陽光や蛍光灯などの光を吸収蓄積して、暗所でこれを徐々に放出、発光する性質を持った材料をいい、その吸収、蓄積、発光を繰り返す性質は長期間、保持される。射出成形関連の加工方法としては、蓄光材料をパウダータイプ、マスターバッチタイプにした物があり、プラスチック材料との練り込みが可能で通常の射出成形法で成形品を作ることが可能である。用途としては現在、様々な分野で応用展開されていて例として(非常口、非常階段、消化器等の避難誘導標識、照明器具、時計、電話器、壁材、アウトドア用品)等がある。
- 窒化
[ちっか] [金型]
鋼材をアンモニア(NH3)ガスあるいは窒素含有物質と反応させて表面硬度を高める処理法をいう。その処理温度は普通500〜550℃で、加熱温度が高いほど硬度は低くなるが、窒化深度は深くなる。この処理は、アルミニウム、クロムなどを含んだ窒化鋼に対してのみ有効である。
- 着色材
[ちゃくしょくざい] [樹脂]
プラスチックに色彩を与えるために用いる染料、顔料、および、これらの各種助剤を添加したものの総称である。
- 中空成形
[ちゅうくうせいけい] [成形]
ブロー成形を参照。
- 超音波洗浄(超音波洗浄機)
[ちょうおんぱせんじょう] [成形]
洗浄液に超音波振動を与えて液中の物体を物理的、化学的に洗浄する方式(装置)をいう。超音波振動により液中には微細な空洞が繰返し発生、消滅する。これをキャビテーションというが、この空洞が破壊する際の機械的な力は時には1000気圧にも達するほどで、それにより物体に付着した塵挨を吸引、剥離し、また液中への油脂分の分散を促進するので、複雑な形状のものでも短時間に洗浄することができる。
- 超音波溶接(超音波溶接機)
[ちょうおんぱようせつ] [成形]
超音波振動により発生する摩擦熱で行う溶接(装置)をいう。振動は振動素子によりホーン(振動伝達金具)を経て直接接合部に与えられるか、ホーンから材料を通じて接合箇所に伝達される。後者による溶接を特に伝達溶接と呼んでいる。普通、約20〜30kHzの振動が用いられる。比較的低融点で高い剛性を有するプラスチックの溶接に好適であり、またこの溶接によるシール(溶封)も行われる。柔軟な材料の場合は振動の減衰が著しいのでホーンを接合部に接触させないと溶接ができない。ホーンの接触圧は1.3〜22.5kgで、溶接に要する時間は通常2秒以内である。溶剤、熱源、接着剤などが一切不要で火災や中毒の心配がなく、プラスチック自体が超音波エネルギーを伝達するので普通の方法では接合できないような部分の溶接も行われる。更に相溶性があれば異種材料間の溶接もできる。熱可塑性樹脂フィルム、シート、繊維、発泡体、成形品の加工に広く利用されている。
- 調湿処理
[ちょうしつしょり] [成形]
ポリアミド樹脂(ナイロン)は吸湿性の大きいことが、欠点とされているが、吸湿すると寸法変化を生ずるので、高度の寸法安定性を得たい場合には、アニーリング(熱処理)とあわせて強制吸湿処理(調湿処理)をほどこすことがある。調湿処理は、これによりポリアミド樹脂(ナイロン)のもつ本来の強靭性を保たせることが出来ると共に、寸法安定性も改良されるなどの利点が得られる。普通の大気状態(関係湿度 約60%)におけるポリアミド樹脂(ナイロン)の平衡吸水率は、PA6で約3.0〜3.5%、PA66で約2.0〜2.5%である。調湿処理は成形品に強制的に吸水させて、あらかじめ、この程度の吸湿状態にしておく操作であって、これにより使用中の寸法変化を少なくすることが出来るものと考えられている。
- 直圧式型締機構
[ちょくあつしきかたじめきこう] [機械]
油圧シリンダのラムにダイプレートを直結し、直接型締めを行う機構をいう。
- ツープレート金型(2枚板構成金型)
[つーぷれーとかなが] [金型]
射出成形用金型において、主要部分が固定側と可動側との2つの部分から成立っている金型をツープレート金型と呼ぶ。このタイプの金型は、ランナーやゲートが金型の固定側と可動側との分割面上にあることなどが特徴である。
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