プラスチックの知恵袋/50音順索引

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  • ホッパローダ
    [ほっぱろーだ] [機械]
    成形材料をパイプによりホッパに送り込む装置をいう。

  • ボス
    [ぼす] [金型]
    成形品のインサート、ネジ、穴、切欠き部などの補強のために、その周囲を突起状に肉厚にした部分をいう。

  • ポリアクリレート
    [ぽりあくりれーと] [樹脂]
    アクリル樹脂を参照。

  • ポリアセタール(POM)
    [ぽりあせたーる] [樹脂]
    ホルムアルデヒドを主原料として得られる重合体である。機械的性質、耐熱性に優れ自己潤滑性を有し、耐摩擦摩耗性および耐疲労性については抜群の性能を誇る。耐酸、アルカリ性に劣り、耐候性にもやや劣る。吸湿性は少ないが成形機内で長時間滞留し高温にさらされると熱分解が起こり、ホルムアルデヒドガスの発生があり危険である。

  • ポリアミド(PA)
    [ぽりあみど] [樹脂]
    アミド基でアルキレン基が結合したものが多数集って出来た線状合成高分子物質をいう。一般的に摩擦係数が小さく自己潤滑性があり、耐摩耗性に優れ、耐衝撃性大、耐薬品性、耐溶剤性が良く、反面、吸水性大で寸法安定性が悪い。ナイロン6 ナイロン66 ナイロン11 ナイロン12 等がある。

  • ポリアミドイミド(PAI)
    [ぽりあみどいみど] [樹脂]
    ポリアミドイミドはジアミンとトリメリット酸の縮合によって製造される。耐熱性がすぐれ、強靱であり、耐衝撃性も良好で、フィルムなどはフレキシブルである。難燃、低摩擦、低摩耗、耐疲労性にすぐれ、電気、機械部品のほか、フィルム、接着剤、エナメルに用いられる。

  • ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPEA)
    [ぽりあみどけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
    熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてナイロンオリゴマー、ソフトセグメントとしてポリエーテルオリゴマーであり、セグメントの分子量を変えることによって、結晶状態や微細構造が異なる。そのため広範囲な硬さのグレードが上市されている。ハードセグメントにナイロン成分を使用しているため機械的強度や耐摩耗性にすぐれている。主な用途として、各種ギヤ、軸受、グロメット、バンパー、各種スポーツシューズ、化粧品チップ、チューブなどに使用されている。

  • ポリアリレート(PAR)
    [ぽりありれーと] [樹脂]
    ポリアリレートは、わが国で開発されたポリエステルの一種でポリエステルの中では耐熱性が高い(175℃)。耐衝撃性で弾性も有し、吸湿性は小さい。耐薬品もあり、難燃で、汎用エンプラより上位のエンプラと考えられている。透明で無毒のため薬品容器、義歯など医学的用途もあるが、現在の主要な用途としては、電気、機械部品が多く、ランプカバー、カメラ部品、メガネ枠に用いられる。

  • ポリイミド(PI)
    [ぽりいみど] [樹脂]
    ポリイミドは二無水酸とジアミンとの縮合体のほか、ビスマレイミドとジアミンとの反応によるものなどがある。いずれも耐熱性は非常に高いのであるが、耐衝撃性などが小さいため、炭素繊維やガラス繊維を加えて用いる。難燃性である。用途として、プリント基盤、絶縁材料、軸受などに用いられる。ビスマレイミドにジイソシアネートを反応させたビスマレイミド・トリアジン樹脂(BT)も耐熱性樹脂である。用途として、電気、機械部品のほかワニス、塗料、接着剤にも用いられる。

  • ポリウレタン(PUR)
    [ぽりうれたん] [樹脂]
    ジイソシアネートとグリコール類またはジアミン類を反応させて得られる高分子化合物。ポリウレタンの最終製品の性質は出発原料の種類や比率によって非常に大きく変わり、そのため熱可塑性にも熱硬化性にもなりうる。

  • ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)
    [ぽりうれたんけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
    熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてポリウレタン、ソフトセグメントとしてポリオールやポリエステルからなり、広範囲の硬さ(80A〜80D)のものがある。熱可塑性エラストマーの中では、とくに耐摩耗性、耐油性、耐屈曲性がすぐれている。ソフトセグメントを選択することによって特徴のあるグレードが開発されている。ポリエーテル系は、耐水性、低温性にすぐれ、カプロラクタム系は、耐熱性、耐水性が良好、アジペートエステル系は、透明性がすぐれている。主な用途として 1.射出成形品では(ダストカバー、ギヤ、シール材、ローラ etc.) 2.押出成形品では(ホース、チューブ、フィルム、電線、ケーブル etc.) 3.ブロー成形品では(ブーツ、容器 etc.) 4.カレンダー成形品では(ベルト、フィルム etc.)などに使用されている。

  • ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
    [ぽりえーてるえーてるけとん] [樹脂]
    ポリエーテルエーテルケトンは耐熱性が高く、240℃で長時間使用できる。また難燃性で、耐薬品性も良く、耐熱水性もよい。耐熱性は熱可塑性樹脂の中で最高クラスに属する。また摩耗特性も良好である。フィルム、モノフィラメントの応用がみられる。このほかコーティングも行なわれる。放射線にも強い。

  • ポリエーテルケトン(PEK)
    [ぽりえーてるけとん] [樹脂]
    ポリエーテルケトンはPEEKに似ているが、PEEKよりさらに耐熱性が高い(約20℃〜30℃高い)。性質はPEEKに似る。

  • ポリエーテルスルホン(PES)
    [ぽりえーてるするほん] [樹脂]
    ポリエーテルスルホン(PES、PESF)はポリスルホンより耐熱性が高く、スーパーエンプラに属する。耐熱性は熱可塑性樹脂の中では、最高クラスに属し、また耐衝撃性も大きい。耐薬品性も良く、無毒である。耐熱水性もすぐれ、難燃性である。用途としては、電気、機械部品、医用機器、食品分野に用いられ、塗料としても用いられる。

  • ポリエステル
    [ぽりえすてる] [樹脂]
    主鎖にエステル結合をもつ重合体で、多塩基酸と多価アルコールとの重縮合などによって得られる。不飽和ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどがある。

  • ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE)
    [ぽりえすてるけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
    熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてポリブチレンテレフタレート(PBT)系ポリエステル、ソフトセグメントとしてポリメチレングリコール(PTMG)のような脂肪族ポリエーテルからなっている。結晶化速度が速く、射出成形性にすぐれ、機械的強度、耐薬品性とともに、Tgが-70℃以下(PTMG)で、低温柔軟性が良好である。ソフトセグメントの選択によって、耐熱性、耐候性が向上する。主な用途として、油ホース、ダイヤフラム、Oリング、ロール、チューブベルト、電気・電子部品に使用されている。

  • ポリエチレン(PE)
    [ぽりえちれん] [樹脂]
    エチレンを重合した熱可塑性樹脂をポリエチレン(PE)といい、分岐度、分岐の種類、分布などにより密度や特性が変わる。一般に密度を基準にして高密度ポリエチレン=HDPE (0.941〜0.965)、中密度ポリエチレン=MDPE (0.926〜0.940)、低密度ポリエチレン=LDPE (0.910〜0.925)、超低密度ポリエチレン=ULDPE (0.985〜0.909)に分類されている。又、エチレンとオレフィンの共重合により作られた低密度ポリエチレンを線状低密度ポリエチレン=L-LDPE と呼んでいる。一般に中密度ポリエチレン以下を軟質で高密度ポリエチレンを硬質としている。また、製造法から見るとラジカル重合開始剤を使用し、500〜7000気圧の高圧を使用して合成する高圧法。金属酸化物系触媒を使用し、30〜40気圧の中圧を使用して合成する中圧法。チグラー系触媒を使用し、10気圧以下の低圧を使用して合成する低圧法に分類されている。高圧法低密度ポリエチレンは、原料としてエチレンのみを使用し、重合中の連鎖移動反応で分岐を作るが、他はαオレフィンの共重合により、短鎖分岐数を調整し密度を制御する。ポリエチレンの物性に影響を与える主たる因子は、分子量、分子量分布、分岐の数、種類その分布などの構造因子であり、これらの変化によりいろいろな特性を有するポリエチレンが得られる。また、新しい製造法として従来まで低密度ポリエチレンの製造には1000気圧以上の高圧を使用して合成する方法が主流だったが、エネルギー消費が少なく中低圧でエチレンとブテン-1などのコモノマーを共重合させ、低密度ポリエチレンと類似した性質をもつ直鎖状低密度ポリエチレンの製造法が開発され、現在の日本では低密度ポリエチレンのうち4割近くがこの製造法で生産されるようになった。ポリエチレンの用途として、低密度ポリエチレンは各種包装用のフィルム・ラミネート、包装用中空容器、軟質成形品およびパイプ・電線被覆 等で、高密度ポリエチレンは包装用フィルム、各種瓶および中空容器、各種コンテナなどの成形品および工業用フィラメント などである。

  • ポリ塩化ビニール
    [ぽりえんかびにーる] [樹脂]
    塩化ビニール(PVC)を参照。

  • ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(TPVC)
    [ぽりえんかびにるけいねつかそせいえらすとまー] [樹脂]
    熱可塑性エラストマーの一つで、他の熱可塑性エラストマー(TPE)と異なりハードセグメントとソフトセグメントの共重合体ではなく、軟質PVC製造時にサスペンシ゛ョンや乳化重合で部分架橋ゲルを含有させたゲルPVC、高重合度PVCの可塑化物、NBR変性PVCなどがある。耐候性、耐熱老化性、耐油性がすぐれ、PVCと比べ圧縮永久ひずみ、耐屈曲性が良い。

  • ポリオレフィン
    [ぽりおれふぃん] [樹脂]
    エチレン、プロピレンなどのオレフィン類の単独重合体、または異種ポリオレフィンとの共重合体の総称で、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがその代表的なもの。


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