プラスチックの知恵袋/50音順索引

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  • 成形品の許容応力
    [せいけいひんのきょようおうりょく] [成形]
    成形品を設計する場合、外力が加わった状態で内部に発生する応力を算定して寸法が決められる。その使用応力は材料の破壊応力の値よりも充分に低く見積る必要がある。対象となる応力には、引張り、圧縮、曲げ、ねじれ、及びこれらの組合わせがあり、それぞれに対しての応力を安全設計のために許容値が用いられる。プラスチック成形品では形状が複雑であったりして、応力計算が困難な場合が多くあるが、一般の機械部品と同じような手段を用いて計算することが望ましい。一般には次式による。(許容応力=基準強さ/安全率) 基準強さは一般に破壊強さ、降状強さ、疲れ強さなどがとられ、安全率には3〜10の範囲にとられることが多い。

  • 成形品の寸法精度
    [せいけいひんのすんぽうせいど] [成形]
    成形品の寸法精度についての表示法で、BS(イギリス規格)では、プラスチック射出成形品の寸法精度を規定している。これには標準、精密、粗の3段階の精度が定められている。最近の例では、CD(コンパクトディスク)のような超精密成形品の転写精度としてサブミクロン、一部の電子機器部品で±3μmの公差が実現しているものもある。

  • 成形品の表面あらさ
    [せいけいひんのひょうめんあらさ] [成形]
    成形品の表面あらさは、実際には金型表面の粗さによって決まるが、一般機械部品についての規格(JIS B 0601)によって定められた方式をそのままプラスチック成形品に適用することが最近では行なわれている。表面あらさの表示法には、中心線平均あらさ、最大高さ及び十点平均あらさの3種類があるが、一般には中心線平均あらさ方式が優先される。

  • 成形不足
    [せいけいふそく] [成形]
    ショートショットを参照。

  • 製造品質
    [せいぞうひんしつ] [品質]
    設計品質をねらって製造した製品の実際の品質。できばえの品質、適合の品質ともいう。

  • 製品規格
    [せいひんきかく] [品質]
    目的との合致性を確保するために、製品または製品群が満たされなければならない要求事項について規定する規格。製品規格は、社内標準の中核をなす規格で、原料受け入れから製品完成までの各段階における品質確保のための標準は、すべてこの規格が基準となる。この規格に規定する項目は原則として、1)適用範囲、2)種類および等級、3)構造、4)材料、5)形状・寸法・外観、6)機能・性能・成分などの品質特性、7)試験・検査項目および方法、8)包装、9)表示などが含まれる。

  • 製品検査
    [せいひんけんさ] [品質]
    完成した製品が製品規格を満足し、目標品質を確保しているかどうかを判定するための検査。製品検査は、その実施段階によって、製造工程の最終で行う製品検査、製品倉庫の出し入れ時に行う入庫出庫検査、在庫品の品質劣化の有無を検査する在庫検査、出荷時に行われる出荷検査がある。

  • 製品検査規格
    [せいひんけんさきかく] [品質]
    完成した製品が製品規格を満足し、目標品質を確保していることを確認するための検査方法および合否の判定基準を定めた標準。製品検査規格には、通常、次の項目が含まれる。適用範囲、検査項目、検査方法、試験方法、判定基準、検査後の処置。

  • 生分解性プラスチック
    [せいぶんかいせいぷらすちっく] [樹脂]
    プラスチックは一般的に金属などと比べて安く、丈夫で長持ち、軽量で加工が容易などその優れた特性ゆえに世界のあらゆる地域と分野で広く利用されているが、短所である半永久的に分解しない点を改良したプラスチックを生分解性プラスチックと呼んでいる。生分解性プラスチックの定義は難しいが、一般的に使用中は従来のプラスチックと同程度の機能を保ちながら、使用後は自然界の微生物によって低分子化合物に分解され、最終的に無害な水や二酸化炭素などの無機物に分解される素材をいう。現在では、ごく一部の樹脂メーカーで実用化され、限られた分野で製品化されている。但し、現段階では廃プラスチックのリサイクルを含む継続的な技術開発が不可欠の研究課題になっているプラスチックでもある。

  • 積層成形
    [せきそうせいけい] [成形]
    紙、布などの基材に液状熱硬化性樹脂を含浸させ、適当な枚数を重ね合わせ、加圧加熱して一体成形品を得ることをいう。加圧の程度により低圧積層と高圧積層に分けられる。不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂のように、硬化に際して揮発物質を副生しないものの成形に採用される。また、押出機から出た直後の熱いプラスチック(主としてポリエチレン)フィルムを紙、セロハン、金属箔などに圧着する押出積層も積層成形の一種であり、包装材料などの製造に広く採用されている。

  • センターゲート
    [せんたーげーと] [金型]
    成形品の中央から成形材料を充填するゲートをいう。

  • 測定
    [そくてい] [品質]
    ある量を、基準として用いる量と比較し、数値又は符号を用いて表すこと。

  • 測定誤差
    [そくていごさ] [品質]
    サンプルによって求められる値と真の値との差のうち、測定によって生じる部分をいう。

  • そり
    [そり] [成形]
    成形品の内部応力の緩和、または収縮のために起こる変形をいう。

  • ゾル
    [ぞる] [樹脂]
    液体を分散媒とするコロイド分散系で、分散系全体が流動性をもつものをゾルという。これに対して、流動性を消失して固化したものをゲルと呼んでいる。分散媒が水の場合をヒドロゾル、有機液体の場合をオルガノゾルといっている。


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